2017年02月03日

キーワード解説:新製品の生産立上げ手順

キーワード解説:新製品の生産立上げ手順

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 ★新製品の量産試作【
 ★初期流動管理【
 ★中国・アジア生産委託の注意点【
 ★新製品の垂直立上げ失敗の原因【

新商品の開発に欠かせない強力なプロジェクトリーダー:新製品の生産立上げ手順

商品開発設計の基本手順は以下の通りです。

設計を進めるには、プロジェクト管理手法を導入が必要です。そして、社内

協力工場ネットワークを効率よくコントロールし、短期間に開発を完成させ

るために、経験豊かなプロジェクトリーダーの存在が欠かせません。


 1.初回打ち合わせ

 2.お見積提出・受注

 3.仕様書作成

 4.デザイン図作成&レビュー

 5.製品設計(図面・3Dデータ作成・レビュー)

 6.金型設計(図面・3Dデータ作成・レビュー)

 7.回路設計(図面・データ作成・レビュー)

 8.試作(モックアップ等・レビュー)

 9.生産性・品質の検証

 9.図面・データ修正

10.金型製作

11.製品試作・評価

12.信頼性評価

13.量産開始、納品


また設計業務を確実に進めるため、社内ルールの整備を行っていきます。

 1.図面作成、管理規定

 2.デザインレビュー規定

 3.試作評価規定

 4.購入部品採用規定

 5.協力会社選定評価規定

 6.その他


プロジェクトリーダーがすべきことは、一言で言うとプロジェクトの推進です。

つまり、制約を気にせずに、制約をポジティブに考え、それを乗り越えてプ

ロジェクトをどんどん進めていくことです。


次に、プロジェクトメンバーは何らかのスペシャリストであるべきですが、プロ

ジェクトリーダーはジェネラリストでなくてはならないということです。


プロジェクトリーダーに専門性が必要かどうか?それはあった方がいいのですが

それよりも広範囲の知識や経験を持ち、業務を推進していけるジェネラリストで

あらなければならないのです。


但し「一芸に秀でる者は多芸に通ず」という言葉があるとおり、専門性を極めた

人、逆にいえば、中途半端な専門性であればない方がよい。あれば、その分野は

口出しをしたくなるが、多芸に通じるわけではないからです。


そして、忘れてはならないことは、プロジェクトリーダーの仕事は、モノや技術

を扱うことではなく、人を扱うことなのです。



何事もネックになっている部分から一つ一つ確実に対策していかなければなりません。

また特効薬はどこを探してもありません!!



中国・アジアの工場へ製造を委託する時の注意点:新製品の生産立上げ手順

機構部品、ユニット組立品などの生産を協力工場へ委託する場合を考えて
みましょう。
中国をはじめ海外の企業に生産を委託するということは、委託側企業が
海外委託先企業に対して、委託内容をどこまで伝えられるかがポイントに
なります。

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最近は、大企業でも生産技術を専門とする技術者は層が薄くなり、代わりに
資材調達の担当者がその役割を担っています。
その理由は、時間を掛けて協力企業を指導しているよりも、一番良いと思う
企業を探して来る方が手っ取り早いからです。
これは、インターネットで様々な情報を検索できるようになったことも大き
く影響していると思われます。

 ★生産開始前に取引基本契約は必須! 協力工場取引基本契約書雛形(3000円)

海外協力工場選びのコツは、委託内容を何処まで理解し、聞いてくれるかに
掛かっています。
設備や、サンプル製品を見るのも大事なことですが、まず経営者やスタッフに
どこまで本気で協力してもらえるのかを判断しなければなりません。

判断する内容として
 ・レスポンスの速さ
 ・期限を守ること
 ・依頼した内容に対し、結果が悪くても言い訳しないこと
 ・価値判断が一致していること


などがあげられます。
海外企業の場合、カルチャーの違いから、価値判断を一致させることが困難
な場合が多いものです。言葉のニュアンスも異なり、行き違いが多々発生し
ます。

意思疎通はできるだけ、文書でやり取りをすること、契約書ありきで物事を
進めることが大切と思います。契約書の種類としては
 ・取引基本契約書
 ・品質保証協定書
 ・技術ライセンス契約書
 ・秘密保持契約書

などを必要に応じて準備することをお勧めします。
  
 ★当研究所では海外取引に必要な様々な契約書雛形を準備しています。
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新製品の試作から量産に向けての課題を解決する:新製品の生産立上げ手順

新規で製品の立ち上げで、試作から量産に向けて、様々な問題、課題を解決
しなければなりません。

①工場の選定はどのように行えば良いのか。
 チェック項目や注意点などを知りたい。
②試作の方法はどのようなものがあるのか?
 サンプルを作る場合、金型はどうすればいいのか?
③量産開始前の準備は何が必要か?
 ドキュメント類や、設備類はどうやってじゅんびすればいいか?
④量産後の生産管理、品質管理はどのように行うのか?
 体制やツールなどどのように整えるのか?
⑤立上げの体制はどのように整えたらいいのか?

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では、①から順に解説します。
工場選定について
協力工場を選定するには、当然QCDの要求を満足しなければなりません。
生産設備の生産能力の余力、精度管理、生産管理、品質管理、資材管理など
直接部門だけでなく間接部門を含む工場システム全般を確認し、自社の製品の
生産に適しているかどうかを見極めます。
更に類似の製品を製造した実績があるかどうか?が大事な選定ポイントになり
ます。それには、あらかじめ工場監査チェックシートを作成し、漏れなく確認を
行います。

必要に応じ、財務状況やトラブルの有無なども調査を行います。生産可能と判断
した段階で、取引基本契約、品質保証契約、ライセンス契約など必要な契約を
取り交わします。

試作の方法について
生産する製品の規模にもよりますが、一般に受注、資材調達、部品加工、組立
・試験、検査、最後に出荷という工程が必要と思われます。すべて協力工場へ
委託するのか、あるいは、一部を協力工場へ委託し、組立試験、検査工程を含む
メインの工程を自社内で担当するのかによって管理の仕方は変わってきます。

量産開始前の準備は何が必要か
工場のレイアウト、必要な設備類のリスト、生産能力の算出、人員構成など
4Mの必要な条件をすべてリストアップし、分担して準備を行います。

QC工程図を作成し、4Mの作り込み条件、手順を決めます。必要に応じて作業
手順書、検査規格書なども作成します。

工程が決まったら、作業者の訓練を兼ねて、試作製造を行います。
問題点の抽出と対策を繰り返しながら、量産に入れるかどうかを見極めします。

量産開始後は、初期管理体制を敷いて、問題発生時の即応体制を敷きます。
各種の工程データをモニタし、異常の早期検出を行います。

量産後の生産管理、品質管理はどのように行うか
協力工場も含めた、工程の分担、物流、商流をどうするか、まず決めること
が必要と思われます。
その上で、生産管理方式を決めることになりますが、自社では一切生産に関与
しないのであれば、最終製品を出荷するキーになる協力工場を選定ることに
より、すべての管理を任せることが可能となります。
逆に自社内で生産を行うのであれば、それなりの体制を組むことが必要です。
管理はプロの仕事ですので、専門家のアドバイスだけでは、日々の実務は難し
いと思います。
品質管理も同様ですが、すべてを任せるのではなく、品質保証の体制が取られ
ているか?4Mの変化に対応できているか?など、定期的に工場へ出向いて
確認を行います。(工程監査)
また、完成品についても、工場へ出向き、ロットごとに立会検査を実施します。

立上げの体制はどのように整えたらいいのか
量産製造立上げは、考えておかなければならない事が多岐にわたります。
新製品は、素早く生産立上げを行い、軌道に乗せることが重要であり(垂直立上)
市場投入時期を逸すると、その分販売チャンスを失うことになります。
プロジェクト全般について課題解決を図り、日程通り進捗を管理するコーディ
ネータの役割は重要になります。従って経験豊かなアドバイザーの選定が
望まれます。

新製品の垂直立上げ失敗の原因:新製品の生産立上げ手順

垂直立上とは、新製品の売り上げをその発売と同時に急速に増加させて
売り上げの変化が垂直に上昇しているようにマネジメントすることである。
(パナソニック)
新製品製造のポイントはトラブルなく生産の直立ち上げができるか?
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当研究所は、新製品生産立上げの実務支援と、品質事前作り込み対策
協力工場委託生産支援などの一連の業務を請け負いまたは支援を行います。
  お気軽にお問い合わせください。 <こちらから

◆企業の生産技術の衰退と、中小企業に求められるもの
海外生産があたり前になる中で、生産技術部門の役割がが大きく変わって
来ました。組立産業においては、生産技術者と呼ばれる人達が少なくなって
います。 従来より、生産技術者が活躍する業務は
 ①新製品の立ち上げ
 ②治工具・設備・金型の生産準備
 ③改善活動の推進

などですが、コストダウンを進めるうち、部品加工部門ではアウトソーシング
が常套手段となって、冶工具、設備、金型の生産準備する人達が社内では必要
されなくなってきました。

汎用技術である基板実装、金属加工、射出成型などを社内に置くセットメーカー
はごく僅かです。
セットメーカーは、生産技術の替わりに調達部門が注目されるようになってき
ました。さらに、生産性向上や作り込み品質活動で活躍していたIE,QCの改善
技術者も少なくなりました。

原因は、グローバル調達環境で、調達先の改善がすぐに機能しにくいと言う
事情も考えられます。真の改善業務の推進者に求められる能力は
 ①問題の本質を深く掘り下げる思考力・観察力
 ②課題を解決する方策を導き出す能力と実行力
 ③改善策を仕組みに落とし込み、定着させる能力


製造業はかつての系列関係も薄くなり、いかに専門機能型企業を活用するかに
かかっています。国内に残る製品の技術は、容易にキャッチアップできない
複雑な構造のハードウエア、ソフトウエアでなければ直ぐに陳腐化の運命に
あります。

そして、それを支えるモノづくりにおいても、生産技術、製造技術分野に
おいて、開発型の技術が求められているのです。

これからの中小ものづくり企業の課題にとって、一番の課題は「開発型の
技術者の育成」であると言っても過言ではありません。


◆日本のものづくり企業の新たな役割
このような環境変化の中で、中小製造業の役割は重要性を増しています。
新製品開発から試作、製造に至るプロセスの中で、設計と量産とを橋渡しする
「開発型生産技術」の重要性に着目しなければなりません。
新製品立上げと初期流動管理.jpg
製品開発期間の短縮、生産の垂直立上を余儀なくされる中で、いかに品質を
確保しながら、コストを抑えるか?企業の腕の見せ所であり、これからの
生き残り策の重要な課題となっているのです。

◆新製品立ち上げ失敗の原因
新製品立上げの失敗例は枚挙にいとまがありません。
その主な例を4つ上げてみます。
 ①設計不備
  ・量産直前まで図面を変更している(確認作業、納期に影響)
  ・製造を考慮しない設計(加工性・組立性、部品調達性)
  ・機能不良(機能欠陥、信頼性が低い)

 ②潜在不具合のレビュー不足(製造)
  ・工程能力不足(量産になって規格外品多発)
  ・生産性低い(設備能力、人員不足、外注対応力不足)
  ・ポカミスが多い(作業手順の確認漏れ、ポカミス対策不備)

 ③初品、初期流動管理不十分
  ・プロジェクト体制不備、責任部門不明確
  ・異常検出、異常処理フロー不備

 ④変化点管理不十分
  ・重要要因、重要特性の管理不十分
  ・ポカミス対策不十分


これらの原因に対応するには、設計不備を見抜き、改善提案を行うこと
そして、量産までの必要なステップを手抜きせずに確実に実施すること

垂直立上げの近道なのです。

◆製造準備、工程設計のポイント
 ①製造設計のポイント
  製造設計とは、設計された製品(仕様書、図面・・・)を実現するための設計
  ・工程系列、モノの流れづくり(内作/外作、製造ライン方式)
  ・製法、工作法、加工法の決定
  ・工程条件の設定(製造手順、点検点、管理点、検査点を定めたQC工程図)
  ・設備選定、設備開発(工程能力、生産能力、自働化)
  ・協力工場選定

 ②工程の機能設計と信頼性設計
  ・機能設計
    設計仕様書、図面要求通りの機能を満足する5M条件の設定
    (抜け漏れを防ぐため、設計レビュー(PR)を実施する)
  ・信頼性設計
    人、機械など5Mの要因変動に影響を受けない製造設計
        (設計が十分かどうか?工程FMEAで評価、確認する)


企業の生き残り策は新製品の迅速な市場化です。
垂直立ち上げ戦略は新商品の発売時点における高い需要に対して供給力を
確保し、高価格での販売の機会損失を防ぐのに効果的です。

それには、初品をスムーズにトラブルなく立ち上げる企業の「開発人材」の
育成に掛かっています。

当研究所は、新製品立上げの実務支援と、同時に「開発人材」の育成
(セミナー、実務を通じたOJT)を行っております。
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7月東京 名古屋2.jpg
セ ミ ナ ー 予 定 表
テーマ(目的日時開催場所
主な項目
 多品種少量生産工場の現場改善力強化による
 付加価値生産性向上と利益率UP
未定
 
・生産活動の目的
・生産性向上・リードタイム短縮
・ムダ取り(直接・間接業務)
 若手・中堅社員の自立化と現場力の発揮
未定
・QCサークル活動
・個人目標管理(MBO)
・業務計画による改善活動
 ヒューマンエラー予防7つの対策
 ヒューマンエラー要因4分類と再発防止策
12月20日
(木)
9:30~12:30

12月20日
(木)
13:30~16:30
東京都北とぴあ
8F 807会議室
JR王子駅北口5分
AM/PM連続受講の場合割引特典あり
・再発防止対策と流出防止策
・是正と予防、水平展開
・顧客信頼の品質対策手法
 顧客から信頼を得る3つの品質対策手法
 ロジカルシンキングに沿った正しいなぜなぜ分析
・ヒューマンエラー要因
・ヒューマンエラー予防策
・IOT活用技術
 小規模チームで効果の上がるFMEA/FTA手法
未定 
・工程FMEA
・信頼性設計とFMEA/FTA
・リスクアセスメント
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