生産現場において、不良をなくす、ムダを徹底的に省いて生産性向上、リード
タイム短縮を図り、原価低減を行って利益幅を確保すること。
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工場として、まず初めに生産現場を強くすべきです。
でも、売り上げが伸びない現状では、生産現場のムダをなくすだけでは限界が
あります。
製造業が成長した、今までの工場はモノを作るための「ものづくりの現場」を
大事にして来ましたが、これからは、「ものづくりの現場」だけでは、本当の
意味の強い工場になることは出来ません。
売り上げを伸ばすためには、工場現場以外に付加価値を見出す必要があります。
強い工場に生まれ変わるには、現状の延長線上の成り行き経営には未来はあり
ません。このことは、概念では理解できても、実際にどうすればいいのか?
どこから手をつけて行ったらいいのか、見当がつかないと言ったことを良く
耳にします。
「強い工場」を作るためには手順があります。
また、それぞれの工場によっても、改善のやり方に差があるでしょう。
「**生産方式」導入などに、すぐ目を奪われがちですが、それは手段であり
目的を明確にしなければ方向をまちがってしまいます。
日本の多くの中小企業は、受注加工生産で生計を立てています。
益々多品種少量化が進む中、忙しさは増しても、利益は得tられないという
厳しい状況の中で、限られた設備、人員で乗り切っていかなければならない
のが現状です。
そこで、まず生産性30%アップを目指します。
主な対策項目としては
①付加価値作業時間と、非付加価値作業時間を分けます。
付加価値作業とは、機械が動いている時間、作業者が加工している、組立
している時間のことです。
加工準備、セット替え、運搬、修理などはすべて非付加価値作業時間です。
②生産性をアップするには、付加価値作業時間を増やすことです。
トヨタでは、七つのムダを減らすことが求められています。
そのうち特に、作業のムダ、作り過ぎのムダ、在庫のムダ、不良を作るムダが
生産性に大きく影響するため、重点的に対策します。
③付加価値時間内で生産する数量(金額)を増やします。
つまり、単位時間当たりの生産量(金額)を増やします。
それには、ネック工程の生産速度を速める対策を行います。
機械の性能をアップする、作業方法を見直すなどスループットを高めます。
④30%向上した生産性をどう生かすがが鍵
ここまでは、現場を中心とするカイゼン活動で達成が可能です。
しかし問題はその次のステップです、
余裕の出た機械能力、人員をそのままにしておいては、なんの意味もありません。
新たな高付加価値製品の受注、新市場、新顧客の開拓、新たな顧客サービスの
提供などの高付加価値化を図っていくことが必要です。
経営トップは、このような道筋を示すことによって、カイゼンが一層進むのです。