海外工場で、多品種少量生産管理は可能か?

中国の工場で、多品種少量生産は可能と思いますか?
中国でも受注生産で月産数台~数十台のローカル工場はたくさんあります。

 工場監査・工程監査のポイント、新製品立ち上げ手順など、品質管理のポイントを詳しく解説します


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その一例をあげてみます。
ある工場では、ビルや大きな施設などに設置する空調機を設計・製造しています
が、ビルや施設に合わせた空調機を大きいものから小さいものまでを受注し、設計
から、部品加工、塗装、組み立てを行い、完成品として出荷しています。

では、この会社は一体どのように運営し、利益を出しているのでしょうか?
まず、およその人員構成ですが、営業50名、開発・設計50名、製造50名の合計
150名の会社です。製造会社なのですが、営業と設計が極端に多くなっています。
おそらく、営業活動によって受注が決まると、顧客ごとに仕様が違うため、営技
一体となって仕様を固め図面を作成するまでに多くの時間と工数を割いていると
思われます。工場は、図面に従って購入品の手配を行い、社内部品加工に着手します。

このような、構成や、大きさの異なる製品を作るのに、一品ごとに設計し、作って
いたのでは効率が悪く手間も部品代も高くついてしまいます。品質確保も難しく
なります。

個別受注生産の採算と製造品質、使用品質を決定するのは、設計品質と出図納期
です。設計遅れは、事前に何をどう設計するかを充分考えていないために設計品質
が悪く手戻りが多発する事、設計者が過去のクレーム対応に追われてその作業
(前向きの仕事)に手が掛けられない事、によって起きています。

設計品質を確保する事と、出図納期を遵守する事は、裏表の関係にあります。
事前に設計すべき内容を充分検討し手戻り(訂正図)を発生させない事、設計者
がその作業に集中出来るように日程を計画する事が、設計品質と出図納期を守り
製造品質、使用品質、そして採算を良くする最善の策なのです。

設計を遅らせない事が採算と、品質を決定付けます。製品の価格・品質の良し
悪しは90%以上設計で決まってしまいます。そのためには、以下のような標準
化の推進、多能工化などを推進していくことが個別受注生産成功の秘訣なのです。
 ・設計作業の標準化
 ・標準ユニットの品ぞろえと、顧客への提案
 ・部品レベルの標準化、共通化
 ・標準ユニットの見込み生産化
 ・作業者の多能工化
 ・一個流し生産・セル方式生産の採用

受注から設計、部品の製造から製品組み立てまで多品種少量生産工場として
多くの受注を抱えていますが、課題は多く残されています。
ただ、中国でも個別受注小ロット生産工場も成り立っているということも
知っておく必要があると思います。

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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
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