2018年04月30日

三現主義(現場、現物、現実)を定着化する(製造業の工場品質改善の進め方・事例の解説)

三現主義とは、現場、現物、現実という「3つの現」を重視する考え方の
ことです。この「3つの現」を重視しなければ、製造現場のみならず、間接
部門の業務においても物事の本質を捉えることが難しいと言われています。

ただし、それには条件があります。
本質を捉えるには相応の技量、経験が必要であり、新人が現場に行っても
得られる情報はごく限られたものになってしまうということです。


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三現主義.jpg

工場などの生産現場で、不具合品が見つかったときに、責任者が状況だけ聞いて
デスクの上で判断を下した場合、間違った指示を作業員に与えることがあります。

責任者自らが、不具合品が作られる工程(現場)を見て、不具合品そのもの(現物)
を見て、不具合品に起きている状況(現実)を見るという三現主義を重視すれば
より正しい判断に近づくことできるといえます。

この三現主義の徹底を図るために、社内で仕組み化を図ることが有効な手段と言
えます。頭では大変よくわかっているのにこれが徹底できないことも多いと思われ
ます。例えば、
 1.元々そのような習慣がない
 2.情報技術が発達している現在、いちいち現場に行くのはムダ
 3.現場が物理的に遠い(二次、三次の協力企業)
 4.忙しい
などの個々の難しい事情はあるにしても、仕組み化することによって、それぞれの
状況に応じた三現主義を徹底することが可能となります。

重要なことは、「三現主義の仕組み化」「組織風土の醸成」です。
それには、管理者自らが三現主義を徹底することが重要です!


【三現主義のしくみ化】
私達の業務の仕組みや行動の全てを、現場・現物・現実をベースに考えるのが
三現主義であり、企業のの行動規範とすべきです。
 現場とは:問題が発生したその場所を直に確認する
 現物とは:現物を5感で観察する、良品と不良品の現物での比較する
 現実とは:過去からのデータも含むあらゆる情報の分析


各業務マニュアルの中に、上記の三現主義に基づく行動を規定し、実行を第三者が
チェックする手順を組み込むことで、三現主義の徹底を図っていくことができます。

では仕組み化のいくつかの例を挙げてみます。
 ①報告書には必ず、現場、現物の写真、ビデオを入れる事
 ②報告書には必ず、数値の比較データーを入れる事
 ③ヒヤリングの際は、事実、推測、意見、過去の経験なのか、明確にする事
 ④必要な記録シート、チェックシート、グラフ記入を義務付ける
 ⑤データ測定時、対象物、日時、測定者、測定装置、測定方法を明記する
 ⑥事象を一般用語で表現しないこと
  (例えば「傷」ではなく「幅、深さ、方向」の塗装表面の傷)
 ⑦事象は結果だけでなく、5WIHで捉える
  (「作業ミス」ではなく、いつ、だれが、どこで、どのような方法で、何を
    した時、どのように発生した「ミス」)
 ⑧設備、機械の異常がわかる目で見る管理を導入する


これらの内容を、報告書などのフォーマットに入れ込んで、作成者が三現主義の
考えが方が自然と身につくようにします。
また、管理者は、その内容が不備であれば、指摘し、なおさせるだけの実力を身に
付けるよう日頃から自己鍛錬を行います。

【必要な組織風土の醸成】
 三現主義という言葉はよく使われますが、意外と実行するのは難しいものです。
日頃から癖づけていないと、実際に現場、現物を見ようとしないものなのです。
それは、人は経験を積むと、その経験によって「勝手に推察」してしまう
ことが多いからなのです。特にベテランになればなるほどその傾向が強くなり
それによって重要な事実を見失う可能性が高いのです

これを防ぐには?やはり、三現主義の風土を作るしかありません!
そして必ず
「現場をみたのか?」
「現物を持ってこい!」
「前とデータを比較してどうだったの?」
をみんなで確認し合う癖を、社内に醸成することが重要です。

品質管理は、物事を正しく把握することから始まります。
そして、多品種少量生産工場では、素早く正確に事実を伝えることも重要
となっています。

不良の流出が止まらない工場の特徴は、
現物を見ない!現場を見ない!現実を見ない!管理者が多いということです。


7月東京 名古屋2.jpg
セ ミ ナ ー 予 定 表
テーマ(目的日時開催場所
主な項目
 多品種少量生産工場の現場改善力強化による
 付加価値生産性向上と利益率UP
未定
 
・生産活動の目的
・生産性向上・リードタイム短縮
・ムダ取り(直接・間接業務)
 若手・中堅社員の自立化と現場力の発揮
未定
・QCサークル活動
・個人目標管理(MBO)
・業務計画による改善活動
 ヒューマンエラー予防7つの対策
 ヒューマンエラー要因4分類と再発防止策
12月20日
(木)
9:30~12:30

12月20日
(木)
13:30~16:30
東京都北とぴあ
8F 807会議室
JR王子駅北口5分
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・再発防止対策と流出防止策
・是正と予防、水平展開
・顧客信頼の品質対策手法
 顧客から信頼を得る3つの品質対策手法
 ロジカルシンキングに沿った正しいなぜなぜ分析
・ヒューマンエラー要因
・ヒューマンエラー予防策
・IOT活用技術
 小規模チームで効果の上がるFMEA/FTA手法
未定 
・工程FMEA
・信頼性設計とFMEA/FTA
・リスクアセスメント
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