トヨタ生産方式導入で原価低減、中小製造業の導入では工夫が必要

トヨタ生産方式を導入して、利益を上げたいと思っている中小企業の経営者は
多いと思います。ただ、人材、資金など経営資源に限りある中小企業にとって
トヨタ生産方式を導入するには少し工夫が必要です。



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利益の出る「原価低減ものづくり改革」の具体的な導入、実施プランを立てる
前に最初にトヨタ生産方式の狙いについて、整理したいと思います。

(1)利益を出す
利益を出すということは、一体どういうことか?
利益とは、「売価-原価=利益」で表します。
利益を上げるには、売価を上げるか、原価を下げるか、どちらかしか方法は
ありません。競争の激しい業界では、売価を上げることは、事実上不可能です。
売上高を右肩上がりに伸ばすことも現在では難しいでしょう。

従って、原価をできるだけ下げる努力をして利益を確保することが、将来に
わたって、その業界で生き残っていく唯一の手段なのです。

原価を下げていくには、生産に関わる行為で、お金を生まない(付加価値の
ない)諸要素、つまり、ありとあらゆる「ムダ」を徹底的に排除していく
必要があります。

このことから、トヨタでは、日々徹底した無駄の摘出を「カイゼン」活動として
行われています。

トヨタでは、7つのムダの内「作り過ぎのムダ」をなくすことが、原価を下げる
めに、最優先で取り組むべき項目だ、としています。

(2)改善力ある人づくり
トヨタ生産方式における利益確保(生産性向上)は、このように徹底したムダ
取りによって実現されています。そこでトヨタでは、管理者、監督者にカイゼン
力をつけさせることを第一に考えており、工場の中で一番カイゼン力のある人が
工場長なのです。

工場長にカイゼン力が無ければ、部下に指導はできないし、工場の生産性は上が
ません。このカイゼン力をどうやってつけるのか、つまり「人づくり」をどう
やって行うのかが重要なポイントになります。

トップが、いくら利益を上げるために、「ムダ」の排除を指示したところで、
肝心の現場がうまく動かなかったら、途中で挫折してしまいます。「トヨタ生産
方式」の導入を途中で挫折してしまう企業が多いのは、まさに、この「人づくり」
の仕組みのまずさが原因と考えられます。

利益を出すためには、まず人づくりからと言われる所以がここにあるのです。

(3)トップダウンの活動
トヨタ生産方式を中小企業へ適用させるには(その1)で解説した通り、トヨタ
産方式導入の準備ステップとして、
・経営者の強いリーダシップのもとに
・社内改善組織(プロジェクト組織)の立ち上げ
・社内改善を進めるための各制度の充実

を上げました。

つまり、これから導入しようとする「トヨタ生産方式」は、トップが強い決意
を持って行うトップダウンの改善活動なのです。ボトムアップだけでは、高い
カイゼン効果は望めないのです。社長は、最初にトップダウンで方向性を示し
それに従って現場のカイゼン力(ボトムアップ活動)によって進めていきます。

(4)目標管理
この活動は、単なる在庫削減や、カンバンの導入と言った「個別技術」の導入
目的ではありません。あくまでも、利益を出すためにはどうするか?具体的
「生産性」の数値目標を掲げて、期限を設け、その目標に向かって、科学的
に、現場の作業改善を主体に、PDCAを回す活動、つまり「マネジメント」を
導入することです。

そして、部分的な改善(部分最適)を進めるのではなく、全体最適を考えなが
進めていかなければなりません。

(5)発想の転換
改善を行っていく中で、「トヨタ生産方式」の考え方では、大きいロットで作
のではなく、ロットをできるだけ小さくする、ラインを一時止めて作りだめ
をしない、仕掛在庫は持たず、一個流しを行う、など従来の考え方を180度
変えなければならないことが起こってきます。この考えに納得できず、現場の
管理者、監督者の中には、抵抗する人もいるのです。

そこを乗り越えていかなければ、目標を達成することはできません。

ですから、準備段階では関係者に十分に、利益の出る「原価低減ものづくり
改革」の思想を理解させる必要があるのです。

何事もネックになっている部分から一つ一つ確実に対策していかなければなり
ません。また特効薬はどこを探してもありません!!

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  講師紹介
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高崎ものづくり技術研究所 代表 濱田 金男
OKI/沖電気にて設計・品質管理・生産改革に長年従事。中国・香港・上海で
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AI活用で劇的に進化する!品質改善5回シリーズ カリキュラム
  
■第1回:11月25日(火)13:30~17:00
DRBFM実施手順1.jpg
本シリーズの核心です。設計のヌケモレを防ぐDRBFM/FMEAですが、分析者の経験に依存しがちです。
本講座では、Gemini/NotebookLMを「分析アシスタント」として活用し、「過去ノウハウの蓄積」と「故障モード一覧表」などを短時間で、かつ高精度に作成する実践的手法を公開します。
AIを活用した「気づきの設計」の第一歩です。
DRBFM実施手順
 品質情報ナレッジシステムと漏れのない
 リスク抽出
1.設計段階で問題を顕在化させる手法と取り組み
 1.1 気づきの設計ツールの概要
 1.2 重点管理項目抽出表
 1.3 新規点変更点リスト
 1.4 過去事例の水平展開手法 
2.FMEAで重要な故障_事故と故障モードの関係
 2.1 信頼性とは
 2.2 故障モードの定義
 2.3 故障モード一覧表
3.FMEA実施手順
 3.1 FMEA/FTA/タグチメソッドの違い
 3.2 FMEAを組み込んだ設計フロー
 3.3 FMEA実施手順
 3.4 R-MAP法を用いたリスク評価基準
 3.5 FMEA実施事例
■第2回:12月15日(月)13:30~17:00
表紙12.jpg
「作って終わり」の形骸化した手順書はもう不要です。
動画マニュアルや電子マニュアルで「見てわかる」化し、さらにAI/LLMを活用した学習管理システム(LMS)で、個人の習熟度を管理し、熟練技能を組織の「知」として継承する仕組みを解説します。
形骸化しない作業手順書の作成
 と運用手順:熟練技能・ノウハウ継承
1.作業手順の作成
 1.1 QC工程図の作成方法 
 1.2 作業手順書の作成方法
 1.3 業務チェックリストの作成方法
2.作業手順書の形骸化防止
 2.1 作業手順書の形骸化の要因
 2.2 形骸化防止策
 2.3 形骸化させない作業手順書 運用手順
3.熟練技能・ノウハウ継承
 3.1 暗黙知と形式知
 3.2 ナレッジの共有化と業務効率化
 3.3 再発防止手順
 3.4 過去トラのまとめ方と水平展開
 3.5 熟練技能のノウハウの継承
■第3回:1月26日(月)13:30~17:00
なぜなぜ分析.jpg
なぜ「教育します」で再発防止が終わってしまうのか?
第1回で学んだAIによる分析(ナレッジ活用)を活かしつつ、現場の現象から「設計原因」「しくみの不備」まで遡る、本質的な「なぜなぜ分析」の手法を学びます。
(※本セッションはAIの直接利用ではなく、AIで得た情報を活用する「人間の思考法」としての分析手法がメインです)
設計原因まで遡る「なぜなぜ分析手法」
 上流の根本原因を潰そう!
1.なぜなぜ分析の現状と問題点
 1-1.玉石混交のなぜなぜ分析解説
 1-2.目的を曖昧にしたなぜなぜ分析事例と問題点
 1-3.トヨタ式なぜなぜ5回とは
 1-4.ホンダのなぜなぜ分析とは
2.目的別に原因を究明するなぜなぜ分析
 2-1.なぜなぜ分析の4つの目的
 2-2.物理的な因果関係を探る
 2-3.不適切な行動から原因を探る
 2-4.現場管理のしくみから原因を探る
 2-5.工場のしくみから原因を探る
3.なぜなぜ分析フォーマット
 3-1.ロジックツリーとフレームワーク設計
 3-2.現場で使える分析フォーマット
 3-3.上流工程のしくみ不備分析フォーマット
■第4回:2月16日(月)13:30~17:00
デジタルで進化した4M管理表紙.jpg
多品種少量生産の現場では、4M(人・機械・材料・方法)の変化点管理がキモです。
IoTやセンサーに頼る高額なシステム導入の前に、まずは「デジタル技術」を活用して変化点を「見える化」し、リアルタイムで異常を検知する「しくみ」の構築法を学びます。
デジタル化で進化する4M管理
 リアルタイム監視が工場の「異常ゼロ」を実現する
 1.4M(変化点)管理の基本と目的
  1.1 4M管理の目的:なぜ「変化点」に着目するのか 
  1.2 多品種少量生産における4M管理の重要性 
  1.3 4M管理対象の定義とランク付け(重点管理) 
  1.4 4M管理 7つのステップ
 2.変化点管理の「しくみ」と「日常管理」
  2.1 計画的変更への対応   
  2.2日常管理の核心:先手管理と異常管理
 3.デジタル技術による変化点の見える化と予知
  3.1 4M変化点の「見える化」手法
  3.2 IoT/センサーによるリアルタイム監視
  3.3 統計的手法による「ばらつき」の把握
  3.4 管理図による異常と兆候の検知
 4.4M管理の実践と高度化
  4.1 工程能力の把握と管理(Cp・Cpk)
  4.2 重要要因・重要特性の監視
  4.3 協力工場の4M変更管理
■第5回:3月11日(水)13:30~17:00ノーコードAI活用による技術・技能継承と品質改善の実務.jpg
シリーズ総まとめ。AIは「匠」の仕事を奪うものではなく、「匠の知見を増幅させる装置(Multiplier)」です。
現場の担当者自身が「ノーコードAI」を活用し、属人化していた「思考(Know-Why)」と「動作(Know-How)」をデジタル化し、組織の資産に変えるための、具体的な導入ロードマップを解説します。
ノーコードAI活用による
 技術・技能継承と品質改善の実務
 1.なぜ今、AIによる知の継承が不可避なのか
  1.1. 経営課題としての属人化の再定義
  1.2. ゲームチェンジとしてのノーコードAI
 2.熟練技能(暗黙知)のデジタル化と継承
  2.1. 「思考(Know-Why)」の継承
  2.2. 「動作(Know-How)」の継承
  2.3. 形式知化の仕組み化と2大アプローチ
 3.設計技術継承と過去トラブルの資産化
  3.1. 「負の遺産」から「設計資産」へ
  3.2. AIによる「トラブル予見」の実務
  3.3. 設計プロセスへのフィードバック
 4.失敗しないAI導入スモールスタート
  4.1. なぜ全体導入は失敗するのか
  4.2. パイロットプロジェクトの選定と実行
  4.3. 投資対効果(ROI)の「見える化」
  4.4. 成功のためのチーム組成

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 メカトロニクス機器の設計技術:具体設計編
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 FMEA_DRBFM(製造工程設計編)
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 攻めの設計手法と設計ミス未然防止対策
 1.クレーム対策書(不良報告書)作成手順書
 2.製造現場のヒューマンエラー対策手順書
 3.製造工程設計、QC工程図作成手順書
 4.新製品生産立ち上げ&品質作り込み手順書
 5.協力工場委託生産管理手順書
 6.製造現場の4M管理手順書
 7.新製品開発手順書(メカトロニクス設計編)
 8.工程FMEA実施手順書
 9.業務チェックリスト作成手順書
 10.事業計画書作成手順書
★品質管理ツール
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 海外協力工場契約書雛形3点セット(英訳付き)
 協力工場品質管理ツール(工程監査CHシート・契約書等:DVD)
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 生成AIを駆使したヒューマンエラ予防システム構築手順書
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 中小製造業のIOT導入手順書
Proマニュアルシリーズ
 No.01 現場管理者・監督者の品質管理基本
 No.02 若手社員の品質管理の基本
 No.03 若手・中堅社員の「プロ人材」育成マニュアル
 No.04 デジタル化時代の品質管理基本
 No.05 一から学ぶ経営品質の基本
 No.11 製造業の現場管理者・監督者の体系的4M管理マニュアル
 No.12 現場管理者・監督者の日常管理のしくみと運用マニュアル
 No.13 工場長の業務改革・品質改善活動マニュル
 No.14 工場長の不良ゼロ対策 7つのステップ
 No.15 品質管理の基本と流出不良ゼロの取り組み
 No.16 製造工程におけるバラツキの管理と統計解析手法
 No.31 ヒューマンエラー対策講座
 No.32 モグラたたきから脱出対策講座
 No.33 製造業の現場で使える「なぜなぜ分析」
 No.34 品質問題再発防止対策事例集
 No.35 ポカヨケ(ソフト_ハード)事例 Best5
 N0.36 新製品の市場クレームゼロ達成のしくみ作り4つのポイント
DVDマニュアル
 No.01 現場監督者向け品質管理基本
 No.02a ヒューマンエラー徹底対策講座:基礎編
 No.02b ヒューマンエラー徹底対策講座:応用編
 No.03 現場で使えるなぜなぜ分析の進め方
 No.04 4M変化点管理実践講座
 No.05 中小製造業 若手社員の実践的教育の進め方
 No.11a FMEAの効果的実践手法(基礎編)
 No.11b FMEAの効果的実践手法(実務編)
 No.12 工程FMEAの効果的実践手法
 No.13 設計ミス未然防止対策講座
 No.21a 生産現場の課題達成型改善活動の進め方(基礎編)
 No.21b 生産現場の課題達成型改善活動の進め方(応用編)
 No.22a 多品種少量生産工場生産性向上の攻め所(基礎編)
 No.22b 多品種少量生産工場生産性向上の攻め所(応用編)
 No.23a 品質向上のための現場改善の進め方(基礎編)
 No.23b 品質向上のための現場改善の進め方(応用編1)
 No.23c 品質向上のための現場改善の進め方(応用編2)
 No.24a 攻めのQCサークル(小集団)活動の進め方(基礎編)
 No.24b 攻めのQCサークル(小集団)活動の進め方(実務編)
 No.25 工場長の業務改革・品質改革の進め方
 No.26 中小製造業 利益の出る経営改革の進め方
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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
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