その製品分野で一位の座を獲得できるか?人材育成・研究開発・特許取得:売上・利益アップ事業計画の進め方

中小製造業のあるべき姿とは、いったいどのようなものでしょうか?
多品種少量生産を強いられる中、生産性向上、費用削減、不良品を出さないなど
限られた人員で達成していかなくてはならず、企業にとって、難しいかじ取り
が求められます。
  1章~5章目次

【現場ですぐ使えるマニュアル】


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■ あるべき姿を描く
企業のあるべき姿とは、「会社も、従業員も、お客様も、地域も、関連
企業も、みんなが幸せになること」、少なくとも、そのような企業にな
ろうという姿勢を示し、努力するとです。
では、みんなが幸せになるために、企業は何をすればいいでしょうか?

中小製造業は大企業と異なり、立派な機械設備、資金力、また優秀な人材にも
限りがあります。
新しい顧客獲得や新しい市場を開拓しようと思っても競争も激しく非常に
困難な事は、中小企業の社員であればだれでも承知していると思います。

一夜にして新市場を開拓し、売り上げを伸ばすことは困難ですが、自社のある
べき姿に向かって正しいステップを踏み、着実に近づけて行く日常の努力が
必要になってきます。
その内容は、それぞれの企業で異なりますが、共通して言えることをいくつか
上げてみたいと思います。

■ あるべき姿とは
あるべき姿とは、今関わっているその分野の製品で一位の座を占めることです。
それは、加工精度であったり、寿命であったり、価格・納期であったりしますが
とにかく中小企業の出来ることは、ニッチの分野、大企業が手を付けない市場で
一位を獲得することです。

この事は、トップ層をはじめ理解はしていても、いざどのようにしたら一位を
獲得できるのか?その方法を実行するのはなかなか難しいのもです。

■ あるべき姿に近づけるには
そこで、あるべき姿に近づけるための方策をいくつか列挙してみます。
 ①個人商店経営から脱皮!会社を仕組みで動かす
  ・形骸化した組織構成の見直し
  ・組織の役割と責任権限明確化
  ・権限移譲
  ・組織間コミュニケーションのしくみ構築

 ②経営理念、方針の周知徹底の仕組みを作り、運用する
  ・経営計画書の作成(市場、売り上げ、利益:中長期計画)
  ・人材育成計画
  ・強みを生かした技術力強化計画

 ③ビジネスモデルの明確化
  ・加工技術を追求する(痛くない注射針)
  ・アイデア・特許で勝負する(絶対に緩まないねじ)
  ・営業力を高める(顧客ニーズの取り込み) 
  ・開発力で勝負する(工場を持たない) 

 ④他社との連携、公的機関や大学との連携
  ・自社にない技術を持った企業と技術提携
  ・大学や研究機関と連携し開発テーマの製造技術を確立する

 ⑤補助金・助成金の活用
  ・国や地方自治体の補助・助成事業に応募する
  ・設備は小ロットに適した小回りの利くものに限定する
  ・ソフト力強化に活用する(人材育成、研究開発、特許取得)

そのほかにもまだまだ方法はあると思います。
あるべき姿は、経営者が心に思い描く理念に基づいて形作られていくもの
です。経営者の想いが社員全員に染みわたり、共感し、あるべき姿として
形作られるものなのです。


忘れてはいけないのは、現在の経営資源をベースとすることです。

人材、設備、技術、顧客、の現状を踏まえ、それをベースとして、どこに注力

していくのかを考えるべきです。

決して、中に浮いたような一発勝負は行うべきではありません。


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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
 日本が誇るものづくり技術にもっと磨きを掛けよう!!

 設計、製造、品質管理、海外工場管理などの実務経験45年
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