2018年04月24日

4M管理の特殊工程への対応方法:製造業の品質改善事例

4M管理は、特に多品種少量受注生産工場では、管理の重要ポイントとなっています。
日本の品質が優れていると言われるものの一つとして溶接や熱処理などの特殊
技術があります。





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1.特殊工程とは
塗装、メッキ、接着、圧着、圧接、溶接・ロウ付け、ハンダ付け、(加)熱処理
アニール(焼鈍)、シンタリング(焼結)、鋳造・鍛造、製紙、製鉄などが特殊
工程ですが、他にも色々あります。

特殊工程で作られたものは、後から目視検査ではその良否の判定が難しいと言う
特徴があります。

後から検査ができない工程については、仕事のやり方(製造条件)が正しいことを
証明しなければなりません。これが証明できない限り、良品とは判断できないので
す。これを工程の「妥当性確認」といいます。

どこの会社も特殊工程がありながら、妥当性確認プロセスがきちんと整備されてい
るとは言えません。

今までの安定した品質は、熟練技能者に頼っていたために確保できていました。
中国のものづくりの品質が日本のそれにかなわない理由の一つは「特殊工程の品質」
と言われています。 中国には日本のように熟練者がいないからです。

検査して良品を選別するという中国の工場の品質管理手法では、「破壊しなければ
品質の良否が判定できないもの」は、不良であっても選別できません。

数年前に中国市場を揺るがす事故が起きたました。
世界的に有名な欧州のある自動車メーカーの高級車で,溶接したフレームが外れる
という,クルマとして致命的な欠陥が発覚したのです。この欠陥を生んだ主因は,
溶接作業の熟練度の低さにあったと言われています。

一方、日本の自動車部品を供給する中小企業では、その道一筋何十年という知識と
経験を積んだ熟練工が担当しており、これが日本車の高い品質を支える一つの要素
と言われています。 また溶接ロボットの技術の向上も見逃せません。

2.溶接工程の管理
「特殊工程」の代表である溶接作業について、どのような管理が必要なのかを整理
してみます。
(1)適切な溶接方法の選択
  溶接方法には様々ありますが、溶接法の特徴、長所・短所について情報を集め
  生産性の向上と、品質確保の点から検討する必要があります。

(2)溶接材料、溶接条件
  溶接を行う母材に適合した溶接材料を選定するとともに、材料の保管、取扱い
  方法を明確にする必要があります。
  溶接作業場所、設備などの環境、溶接を行う姿勢などにも配慮を行います。

(3)溶接要員の教育
  溶接技能を持った要員を配置し、定期的に、教育訓練を行い、その技能を確認
  します。溶接技能者資格制度を設け、資格認定者のみが作業を行うようにします。

(5)トレーサビリティー管理
  万一の事故の場合、原因を調査できるように、溶接品質の記録が残る仕組みを
  採用し、だれが、いつ、何の材料を使って、どのように溶接したかを追跡できる
  ようにします。

(6)試作確認
  本作業に入る前に、試験的に溶接を行って、強度テストその他、品質上の確認
  を実施し、記録します。

以上の内容を、「溶接作業手順書」「溶接工程管理規準」に落とし込んで、関係部門
関係者に周知徹底します。

4M変動管理として、品質保証部門は、溶接作業管理が日常問題なく実施されているか?
不良の発生状況はどのように推移しているかを監視します。

熟練作業者の確保が、年々困難になって来る状況で、「特殊工程管理」は品質確保上
重要な位置づけになって来ました。

posted by k_hamada at 21:22| ★4M変更(変化点)管理の進め方 | 更新情報をチェックする

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