2018年12月08日

部品製造業が最終製品開発を行うには?下請け体質からの脱出対策

中小の部品製造業にとって、製品設計機能を社内に持つことは、他社と差別化し
競争優位に立つための強力な武器となります。

開発設計機能は、目に見えず模倣しにくい設計ノウハウを企業内部に蓄積する
ことが必要で、一朝一夕には実現できません。それゆえに、一度築き上げた製品
開発機能は、アウトプット製品・サービスの高付加価値化につながり、下請け
体質からの脱却を可能とします。
では、どのような手順で開発設計機能を構築していくのか?概要を解説します。

1.必要なのはシステム感覚を持った開発技術者
Apple社を目指せとは言わない。
部品メーカーや設備メーカー、インフラ関連メーカーなどは、技術主導の組織力
を強化することで強くなれるのではないでしょうか?
むやみにイノベーション志向の標語を掲げたり、マーケティング部門を新設
したりする必要はないのです。

自分のことで恐縮ですが、仕事の中で、悩み、怒られ、失敗し、努力してきた
はずと思っており、イノベーションとはいえないまでも、結構工夫をこらして
きたつもりで、こうした経験や知恵、苦労など「設計ナレッジ」こそが会社に
とっての資産となり得るのであり、誇れるものだと思います。

「なぜこの寸法は10mmにしているのですか」「なぜこの底面に段差を付けて
いるのですか」などと質問すると、「流用元の図面がそうなっていたから」
「何となく」といった答えが返ってくることが多いのです。性能値や寸法値の
根拠をきちんと理解している設計者はほとんどいない。

性能値や寸法値の裏側には、そこに至るまでのストーリー(背景や経緯)が
ある。形状やや方式がどのようにして生まれたのか、過去にどのようなトラブル
があったのか、なぜ違う性能値や寸法値ではダメなのか、なぜ顧客はその性能値
や寸法値を要求しているのか――。

こうしたストーリーを把握することが重要であるし、それこそが伝承すべき設計
ナレッジなのです。過去を振り返り、ストーリーを把握することで、現在の設計
を本当に理解したことになるし、そこからさらに改良できるのだ。考える設計者
を育てるにはこうした取り組みが欠かせない。

その場その場で要求通りに図面を書き、設計しものを作る。
これならだれにでもできるし、職人として自己満足の世界は成り立つでしょう。
でも企業として、商品化ができる実力を蓄えるには、ものづくりの仕組みの中に
「設計ナレッジ」をどのように組み込んでものづくりに生かすのか?
「システム感覚を持った開発技術者」とはそういう意味なんです。

2.ものづくりの上流~下流までの機能を持つこと
中小企業であるがゆえに、すべての工程を自社内に持つことはほぼ不可能に
近いと思います。

特に、問題は部品を調達する機能です。
継続して安定的な調達を行うには、その取引関係は短期間で築くことは至難
の業です。螺子一本でも取り揃え出来なかったら、完成品にはなりません。
ロットいくつで、いつまでに、いくらで調達するのか

7月東京 名古屋2.jpg
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