その日の内に解決する問題もQCサークル活動では半年かかる!

QCサークル活動がうまくいかない、進まない、沈滞気味などの悩みを抱えている
企業は非常に多く、活性化を図るにはどうすればいいか、様々な取り組みを模索
しています。

そこで、新しいQCサークル活動の在り方を考えてみましょう。




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QCサークル活動を主体とするTQCや、その後導入が進んだISO9000の品質マネジ
メントシステムも、ものづくりの「現場の実態」と必ずしも一致しているとは
限りません。

1.今求められる品質とは
TQC(全社的品質管理)の実態ははQCサークル活動を主体とした、現場からの
ボトムアップの活動でした。
日本のものづくり発展期には、品質への意識の高まり、統計的手法の普及など
一定の成果を上げました。しかし、1960年代から始まったQCサークル活動も、
バブル崩壊と共に下火になり、その間にものづくりの環境も激変しました。

市場の品質に対する要求の変化、多様なニーズに対応するには、品質管理の
考えや手法も変化が求められます。

その変化に対応するには、製造現場では、様々な問題、課題に対して現場
リーダーを中心に、時にはリーダー同士が連携を取りながら、速やかに課題
を解決していく必要があります。求められているのは
 ①スピード感・・・問題が発生したらすぐに解決する
 ②連携・・・自部門だけでなく、他部門と協力して解決する
 ③未然防止・・・不良率低減ではなく、予防策を講じ不良ゼロを達成させる

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職場の小集団によるQCサークル活動は、1カ月、2カ月で対策~効果確認を行い
効果が出ない場合は、他の対策を講ずるというように短期間のサイクルを回して
カイゼンを進めていくという手法を取ります。

半年、1年の活動となると強力なプロジェクト組織を結成して進める大きなテーマ
考えられます。
小集団ではとても歯が立ちません。おそらく途中で挫折してしまうと考えられます。

2.クレーム・ゼロの実現方法
黙っていてもモノが売れた時代のボトムアップのQCサークル活動による改善活動
をそのまま、今導入しても、不良ゼロ達成は困難です。

不良流出ゼロを実現するには、上流工程の未然防止対策が不可欠です。
現場で発生した悪さを「カイゼン」する従来のQCサークル活動の考え方は捨てる
必要があります。

小ロット品はすぐに生産が終わってしまうので、サークル活動では対策が間に合い
ません。未然防止の予防対策は、モノを作る前の工程設計や教育、標準化に着目し
生産を開始したら、不良は出ないようにする必要があるのです。

そして、不良の流出を防ぐには、何がなんでも流出を抑えるための監視、処理手
順、組織体制づくりを行い、スピード解決させる必要があります。QCサークル
活動の結果を待って解決するのでは遅いということになります。

3.新しい改善活動の在り方
1990年代に入るとISO9000の取得ブームが到来しました。今度は、欧米流の
トップダウンの方針のもとに品質管理を行おうというものです。今までの日本
のボトムアップ方式の品質管理とは正反対のシステムを構築しなければならな
くなったのです。

そこで、新しい改善活動方式として脚光を浴びたのがトヨタ生産方式の導入を
図る「JIT改革」や設備関係の運用改善を図る「TPM」、また「5S」活
動などの、全社プロジェクト活動です。トップ方針が出され、強力に推進する
活動はプロジェクトリーダーの指揮のもとに、課題解決までの一定期間活動を
行います。

では、従来からのQCサークル活動はどのように継続させて行ったら良いでしょ
うか?

現場レベルで課題を解決していく活動は現在も有効です。但し、バラバラのテー
マを勝手に決めるのではなく、トップ方針・目標に従って、各部署がその一部
分の役割を担い活動し、会社のQCD目標につなげ、最終的には利益に貢献する
ことです。

そして、活動が終わったら何も残らないのではなく、標準化、ルールの見直し
教育による熟練技能の継承などを行っていくことが求められます。
それには、品質保証部や経営層の関与、支援が必要となって、これが「全社的
品質管理(TQC)」にもつながって行くのではないでしょうか?

サークル活動に当たって、従来はメンバーがQCストーリーやQC七つ道具を習得
しました。しかし、これからはこれらに加え、「方針管理」や「プロジェクト活動
そして何よりも、「未然防止対策」のノウハウを習得していくことが重要と考え
ます。

(注)未然防止対策のノウハウとして、新しい品質管理の手法を身に着けていく
 ことが求められています。  
  ・信頼性設計手法
  ・タグチメソッド
  ・QFD
  ・FMEA/FTA
  ・ヒューマンエラー防止対策

 ★環境変化に適応する新しいQCサークル活動とは?



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