2017年12月17日

セル生産における多能工化・人材育成の手順:高崎ものづくり技術研究所

多品種・少量生産で採用されるセル生産方式は、生産変動へ柔軟に対応で
きることが最大の強みで、現在は、家電メーカーや産業用機器メーカー等
で積極的に導入されています。

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ところが、セル生産における最大の課題は、人材育成です。
セル生産では、技能者一人ひとりが、全工程のスキルを一定上の水準で身に
着けていることが大前提になります。さらには、多品種に対応するには、一
製品だけではなく、多くの製品を製造できるスキルも必要です。こういった
多種多量のスキルを身に付けるのは、口で言うほど簡単ではありません。

セル生産を成功させるには、高いスキルレベルを持った多能工の専門集団を
作り上げることが絶対条件になります。

1.多能工化教育・訓練計画
(1)必要技能の明確化
セル生産を行うに当たって、まず、必要な作業と技能を明確にする必要が
あります。(標準作業の設定)一般的には、数種類の製品を指定し、その
標準作業の内訳を示し、どの作業が出来るようになってほしいかを明確に
します。

(2)多能工の現状の把握
まず各作業者の多能工化の現状を把握する必要があります。
把握するためのツールとして、スキルマップを使うことを薦めています。
スキルマップは、縦軸に作業者名、横軸に工程を示すマトリクス表となっ
ており、現状の習熟状況を記入し、それを基に、これから訓練すべき工程
を各作業者ごとに把握することができます。

(3)目標を立てる

作業者ごとに、訓練すべき工程が決まれば、工程の難易度と、指導者の時
間的制約を配慮し、いつまでにどの作業ができるようにするのかのスケジ
ュールを立てます。

(4)訓練のための環境整備
訓練を効率良く実施するために、訓練のための環境整備が必要になって
来ます。環境整備の具体的な項目は以下の通りです。
・訓練時間と工数を確保する・・・余力人員、残業時間活用
・トレーニング専用セルを設ける・・・作業台、設備・治工具
・必要なツール類の準備・・・作業標準、現物見本
・指導員を指名し、公式化する・・・多能工優秀者
・訓練方法のルール化を行う・・・標準化、Know-Why教育

(5)訓練の実施
作業の難易度を、上級、中級、初級に分類し、難易度に応じた訓練を
実施します。

【上級作業】
①トレーニング場での基本技能訓練
②トレーニング場での現物見本によるKnow-Why訓練
③指導員による実作業での説明と訓練
④指導員とペアで実作業訓練
⑤習熟作業者によりサポート

【中級作業】
②③④⑤

【初級作業】
③④⑤

以上のように訓練をすすめ、一定期間後、進捗の評価を実施し、結果を
スキルマップ表に、4段階で記入します。

教育訓練時のポイントとしては
作業標準・作業手順書はあまり細かい内容を記載すると、だれも見ない
ものになってしまうので、必要最小限の内容にとどめ、OJT主体で進めて
行くことが重要です。

その際、まず「自分がやって見せて」次に「実際にやらせてみる」こと
によって、口では表現できないポイントも理解ができます。

またOFF-JTにおいては理論面の補足、ビデオなどで復習するなど、うま
く教育メニューを組み合わせて行います。

2.多能工化のポイント
(1)教育・訓練期間
製品ライフサイクルの短期化、パート・アルバイトなどの非正規社員の
増加など、環境が変化する中、教育・訓練期間もできる限り短期間で実施
する必要があります。

初級作業で3日以内、上級作業でも一週間以内で習熟できるよう訓練計画を
立てます。100%完ぺきに習熟できなくとも、指導員・習熟者のOJTのもと
で、作業に就かせてみることも必要になってきます。

(2)一人当たりの組立部品点数
作業者1人がどれくらいの部品点数を組み立てられるかというと、能力の
優れた作業者で、100点程度の部品が組立可能ですが、通常のセル生産では
分割セルの場合は20~30点、巡回方式では30~40点、一人方式で50点
前後と見ておけば良いでしょう。

また、一製品当たりの作業持ち時間は、30分が限度だと思います。
一般的には15分から20分を目安として作業を調整します。
商品寿命の長い製品は、部品点数、作業時間を多めに、また商品寿命の
短い製品は少なめに設定すると良いでしょう。

(3)モチベーションの維持向上
多能工化訓練の目的の一つにやる気、モチベーションを落とさないように
することがあげられます。そのためには、様々な施策を講じる必要があり
ます。

モチベーションに影響する4要素についてそれぞれ説明します。
・興味・・・改善を促す、目先を変える
・期待・・・昇給、昇格、名誉、報奨
・責任・・・役職、周囲の期待、同期化
・恐怖・・・セル規制、ペナルティー、降格、減給

これらの要素を、教育・訓練 → 評価 → 信賞必罰の仕組みに取り入れて
運用し、作業者のやる気を引き出し、生産性向上につなげていくことが
重要になります。

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7月東京 名古屋2.jpg
セ ミ ナ ー 予 定 表
テーマ(目的日時開催場所
主な項目
 多品種少量生産工場の現場改善力強化による
 付加価値生産性向上と利益率UP
未定
 
・生産活動の目的
・生産性向上・リードタイム短縮
・ムダ取り(直接・間接業務)
 若手・中堅社員の自立化と現場力の発揮
未定
・QCサークル活動
・個人目標管理(MBO)
・業務計画による改善活動
 ヒューマンエラー予防7つの対策
 ヒューマンエラー要因4分類と再発防止策
12月20日
(木)
9:30~12:30

12月20日
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2019年
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