三現主義とは?製造業の品質管理 改善の進め方事例

三現主義の「三現」とは、「現場」「現物」「現実」の3つを意味します。
トヨタ自動車を創設した豊田喜一郎氏は、「現場で考え研究せよ」という
名言を残したとされる。

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ただ、本当に「三現主義」は正しく理解されているだろうか?
品質管理を正しく行くためには、用語や手法・技法の本質を正しく理解
した上で、使わなければならない。
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三現主義を正しく実践するには条件がある。
その一つは、その道の「プロ」の目で見ることが必要!ということである。
経験、知識、洞察力のない「素人」では、複雑化した工場の現場や、しくみ
を正しく見ることはできない。

熟練者のいない、素人集団化した工場では、一向に不良の因果関係が正しく
解明されず、再発防止策は講じられない。

建設業界などでありがちな、一次、二次、三次下請けに業務の丸投げを行う
慣行は、発注元が現場を管理することはほぼ不可能となっている。

現場の実情を知らない、役所が書類を提出させて、型式が整っていれば認可
を与えてしまう。

データーの改ざんや、虚偽の報告が横行するのは、「現場で考え、研究せよ」
はことばで理解できても、管理する側の実態が伴っていないからではないか?

■現場:現場に足を運び、場の状況(人、機械、環境)を確認する。
■現物:現物を手に取り、物(材料、仕掛品、完成品)を確認する。
■現実:現実をデータや結果(稼働率、不良率、在庫数、不良数)を確認する。

企業は、三現主義を放棄して、生産活動やサービスの提供を行うことは
できません。

先人の知恵は素晴らしいが、果たして時代が変化し、顧客要求も厳しさが
増している中で、それが本当に今でも通用する正しい方法なのだろうか?

工場で、建前だけになっている様々な活動は、その活動の正しい姿の追求が
おろそかになっており、全く効果が得られないばかりか、返ってムダな時間
や費用を費やしているケースが多いのではないか?

目的と効果を正しく理解し、何事にも限界があることも見極めながら行動

する姿勢が重要なのだ。



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