2018年05月05日

IOT導入事例・導入の進め方:製造業の事例解説・改善の進め方

工場でIOTを活用したいが何から始めたらいいか?
まずは、「製造作業支援」、「設備保全」について検討してみます。

IOT導入ステップ2.jpg

1.工場の現状
多品種少量受注生産工場における生産は、品質特性の基準を十分にクリア
できない状態で量産工程に入るケースも多く発生します。
そうなると生技部門、品質保証部門、製造部門が量産工程で生産する品種が
著しく増加する中で、品質基準を確保する製造方法の改善を行わなければ
なりません。

このため新製品の立ち上り時期は不良の手直しや、廃却によるロスへの対応
が増加します。

ある程度品質が安定し、継続生産に入っている製品でも多くの課題は残ります。
品質基準を確保するための製造条件は一律で設定しているが、様々な変動要因
によって、不具合が発生します。

そうすると現場では熟練工がカンコツを働かせて製造条件を微妙に調整して
その場をしのぎます。

品質基準をクリアするための製造条件は日々変動しますが、熟練工の豊富な
経験により品質が確保されているということが言えます。

2.IOT導入の具体的手順
このような状況下で、IOTをどのように導入していったらいいでしょうか?

①作業支援としてのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の導入
製造業の現場では、多品種少量生産が進み、熟練の作業員でも、次々に増える
類似機種の組み立て作業の手順を全て間違いなく記憶することは困難です。
そこで、HMDに細かい作業工程の情報を表示し、それを確認しながら組み立て
ることで効率よく、しかも間違いなく組立することができます。

HMDは、ハンズフリーのため、作業を続けながら、視界の端で情報を確認でき
るために、指示書やタブレット端末でマニュアルを見るのに比べて効率が極めて
高くなるため、ハンズフリーのウェアラブル端末は「現場」作業に適したツール
といえます。

HMDは、単に作業手順の表示を行う機能に留まりますが、各工程ごとの作業時間
計測、作業ミスの件数などの情報をネットを通じて収集する「仕掛け」が必要
になります。これらの情報を収集分析することによって、作業改善につなげていく
ことが本来のIOT導入の目的なのです。

②設備保全におけるIOTの導入
設備保全のあるべき姿は、故障発生を未然に防ぐために予防保全を行うことです。
そのためには「設備保全計画の立案」「定期点検の実施」「設備稼働の管理」
「設備停止の対策立案」のPDCAサイクルを回すことが重要です。

しかし、設備仕様を記載した資料や、定期点検の記録は紙で原本管理されて
おり、それが製造現場に点在しているのケースをよく見かけます。

この場合、現場管理者は現場に行けば設備の状況を把握することが出来ますが
工場全体でどんな仕様の設備がどこに配置されているか、その設備の点検項目
が妥当か、適宜実施できているか即座に把握することが困難な状況です。


そこで、IoTを導入することによってまず、設備の監視や制御を行うための
意思決定支援の手段としての活用が効果的と思われます。
具体的には現場管理の熟練者の経験を最大限生かし、生産設備にセンサーを
設置し、現場から離れた場所でも的確な情報収集が行える環境を構築します。
そこで、熟練管理者は、収集した情報を見て、予防保全のために適切な指示を
出すことができます。

設備の故障は摺(しゅう)動部の摩耗、劣化、コンピュータ制御用の電子回路
の故障頻度が高いため、長期停止を防止するための定期点検、予備品のストック
を行っておくことが重要となります。

その上で、設備にセンサーなどを搭載する場合には、設備稼働情報(設備稼働
時間、停止時間、段取替え時間)、出来高情報(ショット数)品質情報(温度
条件、不良原因別不良数)などの情報を収集できるようにして、トラブルの
未然防止策を講じていくことが重要です。


音声解説付きテキスト 社内教育用に最適! 
 現場ですぐ使える!(6000円 送料込み:会員割引特典あり)

   ★お申し込みは <こちらから
FMEA DVD講座.jpg モグラたたき.JPG
  ★お支払いは、Paypalまたはクレジットカード、銀行振り込みで!
  会員入会(無料)で、30%割引特典!
  ★詳しくは <こちら>
FMEA_FTA実施手順表紙1.jpg 全数検査.jpg

 
 ★無料:品質管理書式フォームお申し込み
  工場ですぐ使える品質管理書式雛形、フォーマット、マニュアルを多数準備しました。

 ★無料:ネット相談フォーム
  無料で質問、問い合わせなどメール、電話でお答えします。

 ★無料メールマガジン <毎週配信>
   5分で頭に入れて、その日に実践できる品質管理の常識!!
   配信希望は無料会員登録で!<こちらから  ◆◆過去の配信記事◆◆

2019年度 セミナー開催予定(東京/大阪/群馬)
  ・電子機器開発における信頼性設計のポイント
  ・機構部品・ユニット開発における信頼性設計のポイント
  ・FMEA(DRBFM)/FTAの重要ポイント12
◆2020年3月27日(金)
東京北区北とぴあ

◆2020年4月以降 
愛知県産業労働センター

  ・ヒューマンエラーの科学的分析
  ・全数検査の見逃しをゼロにする
  ・画像検査装置等IT技術導入時の注意点
◆2020年1月23日(木)
 太田市新田文化会館

◆2020年1月31日(金)
大阪市産業創造館

◆2020年2月21日(金)
東京北区北とぴあ

 小ロット受注生産工場の生産性向上
  ・リードタイム短縮手法
  ・在庫削減手法
  ・不良ゼロ実現手法
(計画中)