製造業のヒューマンエラーをゼロにする7つのアプローチについてシリーズ
で解説します。今回のテーマは、ポカヨケ(人がミスしにくいシステムにする )
です。
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★ヒューマンエラー再発防止・予防対策(事例研究)
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ポカヨケ対策の対象となるものは以下の通りです。
①作業の対象のモノ
員数ポカヨケ;部品の個数など決まっている数の差異を検出し異常を知らせる
組み合わせポカヨケ;部品組み合わせ時欠品、異品組込みを検出し異常を知らせる
②作業で使用する設備
重量ポカヨケ;良品重量と比較、バランスを取り、不良品を判別
寸法ポカヨケ;寸法の差異を検出し不良品を判別
形状ポカヨケ;形状差異を検出し不良品を判別
範囲ポカヨケ;圧力、電流、温度、時間など範囲外を検出し異常を知らせる
③作業指示票、手順書など、ドキュメントの様式
手順ポカヨケ;標準作業手順の工程漏れを検出し異常を知らせる
など人以外の要素 を工夫する方法で、安価で現場で使いやすい「ポカヨケ」
を工夫して対策を行います。

トヨタ生産方式の自働化とは
自働化とは、品質、設備に異常が起こった場合、機械が自ら異常を検知して
止まり、不良品の発生を未然に防止することです。これにより人を機械の番人
にする必要がなく、1人で多くの機械を受け持てるため、生産性の向上を図る
ことができます。
異常を検知してラインを止める機能とは、例えば無人運転ラインにおける刃具
折れ検知、部品選択における誤品取り出し防止などがあります。
それに対して、にんべんのつかない「自動化」の場合は、異常が起こっても
不良を作り続けてことになります。


「ポカヨケ」の由来は米国のフール・プルーフです。
人の失敗を電気機器で補う対策をもとに発想され、広まりました。
しかし、英語を直訳すると「バカヨケ」というので、日本企業で使用が始まった
①フールプルーフ
作業を飛ばして先に進もうとするとアラームを鳴らすなど、先に進めない
仕組みに設備機器を設計する
②フェールセーフ
設備等故障が生じたとき、操作手順を間違えた時、不良や事故に結びつくこと
なく安全側に作動して品質や安全が確保できるように設計する
当初は「バカヨケ」という名で使われていました。
ところが、バカヨケ装置をある企業に設置した時、作業者が泣き声で「不良は
この装置で減りましたが、私が馬鹿だったのをこの装置が助けたなんて……」
と言って涙を流したことから、「バカヨケはいけない! 人のウッカリミスを
補完するのであるからポカを防ぐポカヨケにしよう!」ということで、この
名称がつけられ、今では、世界中で日本語の「ポカヨケ」という名称が使われ
るようになったという逸話が残っています。
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