パレート図の正しい使い方:QC七つ道具、不良対策ではなく予防対策の重点志向ツール

QCサークル発表会などでよく見かけるQC七つ道具の一つ「パレート図」に
ついて、正しい使い方を解説します。



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パレート図.jpg

パレート図とは、問題となる特性(Q:不良件数、C:損失金額、D納期遅れ
件数など)のデータを項目別に分けて、件数・金額などを棒グラフで表わし
大きい順に並べ、さらに全体に対する割合を累積し折れ線グラフで表した
ものです。
図は、工程の不良件数を不良項目別に層別してパレート図に表わした例を
示します。

その結果、トップ3つ(=ワースト・スリー)の不良が全体の85%を占める
ので、この原因を究明し対策すれば、問題は概ね解消することになります。 

パレート図は、重点管理の原則に沿って「対策の項目を絞り込む判断基準
として使われます。重点管理の対象は
 ①管理制度を上げた場合効果の期待できる項目
  顧客の重要製品/不具合発生時リスクの大きい製品

 ②不具合を引き起こしやすいような不安定な業務の管理
  変化点管理/ヒューマンエラー予防/初期流動管理/重要要因・重要特性

などに注意力を集中し、問題を未然に防止する「予防」を目的としています。

QCサークル活動などでは重点指向はしばしば間違った考え方がされています。
「改善するためにデータを取ってパレート図を描く」のではなく、改善する
かどうかに関係なく日常的にデータをとって、必要ならパレート図も日常的
に作っておかねばならないものなのです。

改善しよう → テーマを決める  → それにはパレート図が必要  → だから
データをとる という活動であってはなりません。

つまりデータは常に収集してあり、見ようと思えばいつでも見られる状態
(見える管理)これが品質管理活動そのもの(管理状態)です。
問題が見つかればすぐに原因を究明し対策することが、日常業務の中で
実施されていなければなりません。

問題が発見されれば、パレート図を書くまでもなく、その日のうちに解決に
向けた動きを開始するのが本来の姿です。

そう考えると、トラブルの未然予防、また発見したらすぐに対策する現在の
品質管理において、パレート図の出番はほとんど無い事が理想であるという
ことになります。

品質管理の目的は、不良データを収集し分析することではなく、不良を出さ
ないよう、未然に対策することである、ということになります。

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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
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