「工程管理」(プロセス管理)とは、何でしょうか?
ここでは、一定の品質・価格・数量の製品を納期にまにあうように、機械・設備
原材料、労働力(4M)など生産にかかわる各要素を効果的に運用するために行わ
れる一連の管理活動と定義します。
事例研究・実習で品質改善の実務能力向上を図る
DX、FMEA/DRBFM、再発防止手順など
「生産管理」とは、「要求された品質、数量並びに納期どおりに最小のコストで
製造をおこなえるようにする管理し企業目標を達成することで、長期の売上・販売
計画の作成から、製品の企画・受注・製造・出荷・売上までの生産全体を管理する
意味で捉えられ、「工程管理」は、「生産管理」の中の主に「製造」の部分を管理
する狭い意味を指します。
日本の中小製造業は、お客様からの「受注」によって、 多くの製品を個別に生産
する「生産形態」が主流です。
受注生産では、「自動車用部品」「産業機械」「重電用機械」「航空宇宙産業機器」
などがあり、小ロット、短納期で生産を行う事が求められています。
小ロット・短納期生産の特徴として
・生産する製品が「お客様ごと」に異なり、加工内容・方法が異なっている
・生産する数量、納期がそれぞれ異なっている
・機械設備はどんな製品にも対応できる汎用機が多くなっている
・作業者は、熟練工、多能工で構成されている
・原則的に製品は見込み生産は行わないため在庫は持たない
などがあげられます。
工程管理を品質管理の観点から見ると、管理する項目(4M)の内容が複雑で
変化が大きく、一定の品質を確保するには、今までの品質管理の考え方では
通用しない場面が多く発生しています。
例えば
・品質が安定しないうちにその製品の生産が終了してしまう
・工場で扱う、情報量が多くなり、情報のやり取りのための工数が多くなる
・生産準備や切り替えのための間接工数が多くなる
など、品質を安定させるため、情報やモノの管理を素早く、的確に行って
行かなければなりません。
そこで、4M変化点管理を主体とした工程の管理が重要性を増してきます。
おそらく、工程管理=4M変化点管理といっても過言ではないでしょう。