2018年04月26日

なぜなぜ分析3つの目的と分析パターン

なぜなぜ分析は、主に発生した問題の原因を探り、絞り込むためのツールとして
使われます。しかし、目的に応じて分析の方法は異なります。
無秩序になぜ、なぜを5回繰り返しても原因に辿りつくことはできません。




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なぜなぜ分析.jpg
なぜなぜ分析には3つの目的と、それぞれの分析パターンがあります。
以下に解析の方法について解説します。

1.なぜなぜ分析3つの目的
①なぜ発生したのか因果関係を探る
ニュートンは、リンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見しました。
それ以来、モノが落下するのは当たり前のこととして、工場では大事な製品が
搬送中に落下しないように注意を払ったり、落下しない「仕掛け」を事前に
講じます。

一般の工場では、例外として因果関係が解明できない問題もありますが、ほとんど
の現象は因果関係はすでに解明されている問題と考えられます。
 ・注油を怠れば、回転軸は摩耗する
 ・製品の箱を高く積み上げればバランスを崩して倒れる
 ・測定器は校正を怠れば継時変化で誤差を生じる
 ・事務作業で伝票の文字が小さかったため、金額を誤記入した 

など、原因と結果の関係は明らかになっています。
この場合、因果関係がわかれば原因を取り除くことで、問題は解決します。

「なぜ回転軸は摩耗したのか?→注油を怠ったからだ→今後注油を行う」
しかし、これだけでは、再発防止はできません。

②なぜ発生したのか現場の管理上の原因を探る
①の処置だけでは再発防止できません。それはどういう事かお判りの方も
多いと思いますが、「今後注油を行う」とした処置に対して「ルール」は
どうなっているでしょうか?

工場は多かれ少なかれ品質管理を実施しており、何らかの「ルール」が
存在しているはずです。「注油」のルールがあるのか、無いのか、ルール
を守っているのか、いないのか?ルールを基準にして、現場の管理の状態
をチェックし、なぜこのような状況が発生したのかを分析する必要があり
ます。

作業ミスや、機械の故障は、このような品質管理上の不備によって起こって
いるのです。この、現場における品質管理の不備を是正することが再発防止
につながるのです。

③なぜ流出させたのか工場の仕組みの不備を探る
現場のミスが、そのままお客様に流出させないようにすること、これは企業
全体の品質保証の仕組みの問題です。
製造準備、作業者教育、現場の4M管理、作業指示書の整備、検査など、各
工程の発生防止・流出防止つまり「自工程完結」の取り組みによって、後工程
へ不良を送らない仕組みが必要になってきます。

上流から、下流までの工程それぞれで、品質保証の仕組みの不備をなくすこと
これが、流出防止の対策となります。

製造工程のエラープルーフ化とは、各工程の管理の不備(穴)をできるだけ
小さく、少なくすることが流出防止につながると考えられます。

エラープルーフ化1.jpg
2.なぜなぜ分析パターン
なぜなぜ分析3つの目的に沿って、それぞれの原因の特定と対策を考えます。
「2段階(5M/3P)なぜなぜ分析手法」(下図のフロー)により実施します。

<第一段階>
 ①事実の把握と、因果関係の究明
 ②5M(人、機械、材料、方法、測定)の要因列挙と原因特定
   →現場のルールと照らしてルールの不備を指摘→再発防止策

<第二段階>
 ③共通ルールの原因究明
   →流出防止の仕組みの不備を指摘→再発防止策

詳細の手順は以下の記事を参照してください。

2段階1115.jpg

なぜなぜ分析の提唱者である「トヨタ生産方式」の著者、大野耐一氏は、現場で
指導を行った際に、「原因をもっと深く追求しなさい! そのためにはなぜを
5回繰り返えすことによって原因に辿りつく」と当時の未熟な技術者に、教える
ために、なぜなぜ5回を提唱したのです。

ところが、残念なことに「なぜなぜ5回」の形だけが独り歩きしてしまいました。
目的は、真の原因に辿りつくことです。そして、二度と問題が再発しない
ように対策することです。なぜなぜを5回繰り返すことの意味を改めて考えて
見る必要があります。


(続く)

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