工場の3つの改善活動とQCサークル活動の進め方・製造業改善事例

QCサークル活動(小集団活動)は、時代とともに変化していきます。
工場で実施される改善活動は大きく分けて3種類があります。その中で
QCサークル活動はどこに位置付けるのか明確にしなければなりません。




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1.工場の改善活動3つのパターン
工場の改善活動の種類は
 ①経営トップの方針から展開される「経営課題」の改善活動
 ②部門ごとの方針から展開される「業務課題」の改善活動
 ③職場ごとに日常発生する課題、問題の改善活動

工場3つの改善活動.jpg

ここで、いわゆるボトムアップの小集団活動と呼ばれているのは③の改善活動です。
①②は、トップ層、管理層が行うべき改善活動です。
しかしながら、①②の改善活動も小集団のQCサークル活動として定義する企業も
あります。

日科技連では、トップ層、管理層が関与する「新しいQCサークル活動(e-QCC)」
を推奨しています。

2.改善活動の目的
「不良を減らしたい」「生産性を向上させたい」「新技術を導入したい」
「職場の活性化を図りたい」など、それぞれの目的に応じて、どのようなレベル
の改善活動が適しているのかのかよく考える必要があります。

職場の小集団が、それぞれ自由にテーマを設定して行う活動は、効果を期待する
より、職場内のコミュニケーションを良くし協力し合って仕事を進める効果は
期待できます。
しかし、会社全体としてQCDの効果を得るには、部門間、工程間、あるいは全社
同一テーマで取組む必要があるのです。
3つの改善活動.jpg

この場合には、QCサークルにすべての改善活動を丸投げすることなく、会社
全体で、全員参加の改善活動を行う仕組みを構築する必要があります。
具体的には、
 ・トップ〜管理層の役割・・活動の方針、目標設定、テーマの決定
 ・事務局の役割・・活動の運営、トップと小集団の橋渡し
 ・活動の手順決定・・活動組織の編成、活動内容、発表会の方法など
です。

ところが、最近では、QCサークル活動そのものを行う企業数も減ってきて
おり、③の活動、つまり日常発生する身近な問題をその都度取り上げ改善する
小集団の活動は、ほとんど行われていない企業も多く見受けられます。

しかし、日常の小さな問題を放置し、「全社***改善活動」の看板を掲げて
も、決して成果は得られません。
日常の小さな問題を解決する活動ができない企業は「全社・・・改善活動」
など、とてもできるはずがないのです。

従ってこのような③のボトムアップの活動は今後も残していくべきと思います。
①、②、③のテーマを放置せず、それぞれの改善活動のルートに乗せて行う
活動の手順を以下のマニュアルで解説しています。

各企業では、様々な情報に惑わされず、自社の現状と改善活動のあり方を議論
検討し、実情に合わせた活動の枠組みを設定することが重要です。