品質管理の基本とは?:製造業の品質管理 改善の進め方事例

品質管理の基本とは何かを考えてみます。
品質管理というと、必ず「QC七つ道具」「QCストーリー」「なぜなぜ分析」
「統計的手法」「検査」などの項目が出てきます。
決して間違いではありませんが、このような言葉を聞いて、今の製造業に従事
している人は、何か違和感を感じるはずです。

7つのステップ1.jpg


 ★生産性改善、日常業務改善手順を事例で習得するセミナー
 ★製造業の品質改善事例解説書シリーズ
 ★無料サービス

「QC七つ道具」「QCストーリー」「なぜなぜ分析」と聞くと、ああ品質管理用語
だなと、誰もが知っています。
しかし、これらの、欧米から入って来た品質管理の考え方は、今や違和感を感じる
のはなぜでしょうか?

では、以下の用語はどう感じるでしょうか?
「4M変動管理」「ヒューマンエラー対策」「ホウレンソウ」「流出防止」
「リスク管理」など。

どうもこちらの用語の方が、工場の管理者や、品質管理部門のスタッフから見ると
顧客や消費者の要求に応えるためには、今、まさに必要な管理項目と感じるでしょう。

つまり、品質管理の基本は時代とともに変化しているといえるのです。
江戸時代は「品質管理」という言葉はありませんでした。
鍛冶屋で、包丁や鎌を作るときは、熟練者が長年培った技能を基に、炎の温度
を感覚で調整し、鋼を鍛え、槌で形を整え全部手作りで製品を仕上げていました。

明治時代になると「Quality:品質」という言葉は欧米から入ってきましたが
工業化が進んだ工場でも、まだ品質を管理するという考えは希薄でした。

「品質管理」が本格的に行われるようになったのは第二大戦後です。
自動車が大量生産されるようになり、航空機も出現しました。そこで体系的
に品質を管理する必要性が高まり、統計的品質管理が生まれ、経済成長とともに
「品質管理の基本」が急速に普及しました。

現在の品質管理はこの頃の名残が色濃く残っています。
しかし、固定観念を捨てることも必要ですね!
今となっては、古典的品質管理手法ともいえる、統計的品質管理の枠を超えた
「新品質管理の基本」を打ち立てるべきです。

その根拠となるのは製造業側から見た変化は、「大量生産」から「多品種少量生産」
消費者側から見た変化は、「モノよりもサービスに価値を求める」「人と違うもの
・個性化」です。

このサイトでは、このような変化に対応する「新品質管理」を志向した解説を
行っています。


ZOOMオンライン・スキルアップ・セミナー
現場リーダー研修.jpg セミナー.jpg トラブル流出ゼロ.jpg