ヒューマンエラー対策は、従来、加工作業や組立作業中のミスなど工程の作業
が対象で、作業者がミスをしないようポカヨケ冶具や検査冶具などに工夫を凝ら
して来ました。ところが現在では・・・
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多品種小ロット受注生産工場では、ポカヨケをすべての製品や工程に適用する
ことは困難となっており、そこでヒューマンエラーによる影響を押さえるため
に「異常検知能力」 「不確かさ検知能力」 「自工程完結能力」の3つの能力に
注目します。
大切なことは、手遅れになる前に「気づく」ことです。
1.異常検知力
異常検知力とは、仕事に含まれる間違いの可能性を、手遅れになる前に見つけ
対処する能力のこと。例えば、
①時間に追われているため、ムリな作業になっている状態を認識しそれを
是正する能力
②体調不良など、身体上ムリな作業を行っている作業者を見つけ対処する能力
③ムリな姿勢での作業や、やり直しの多いムダな作業を見つけ対処する能力
④チョコ停などで生産のペースが一定に保たれない(ムラ)状況を認識しそれ
を是正する能力


2.不確かさ検知能力
不確かさ検知能力とは、不確かな作業手順や、作業結果の判定基準で、不確かな
項目を指摘する能力のこと。例えば
①作業標準を見ない、確認しない、誤って理解している
(作業者の不確かさ)
②接着作業の結果の良否判定方法が測定不能、又は不明確
(判定基準の不確かさ)
③顧客情報や変更情報が正確に伝わらない
(情報の不確かさ)
④異なった作業手順や判定方法が人によって伝えられている
(作業手順の不確かさ)
など、直接・間接作業における不確かな(曖昧)な項目を指摘し、是正する
能力が求められます。
例えば特殊工程管理の例を見てみます。
特殊工程で作られたものは、後から目視検査ではその良否の判定が難しいと言う
特殊工程とは、塗装、メッキ、接着、圧着、圧接、溶接・ロウ付け、ハンダ付け
熱処理、アニール(焼鈍)、シンタリング(焼結)、鋳造・鍛造、製紙、製鉄
などの工程を指します。
特殊工程で作られたものは、後から目視検査ではその良否の判定が難しいと言う
特徴があります。後から検査ができない工程については、仕事のやり方(製造条件)
が正しいことを証明します。
これが証明できない限り、良品とは判断できません。これを工程の「妥当性確認」
これが証明できない限り、良品とは判断できません。これを工程の「妥当性確認」
といい、そのために工程の条件を明確にして、その履歴を記録として残します。
下図にメッキ工程管理の例を示します。

3.自工程完結能力
自工程完結能力とは、自分の実施した作業の確認を確実に実施し、次工程へ
不良を送らない能力のこと。このことは、間接業務・直接業務を問わず
求められる能力です。
「品質は工程でつくり込む」を確実に実践するために、科学的アプローチを
加え、「仕事の良し悪しをその場で判断できること」を目指します。
具体的な方法として
①チェックリストで確認を徹底する
②指差し確認を徹底する
③ヒヤリハット報告を徹底する
などが上げられます。
自工程完結活動とは、その工程で要求される品質や要求事項を、間違いなく作り
込むため、ポイントとなる条件や手順を探って行き、個人スキルに頼らず作業
手順の中で明示し、不良品を後工程へ送らないこと(=自工程完結)をめざした
工程改善活動のことです。

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