ルールを守る活動は、「ルールを決め」「それを守り」「守られているかどうか
をチェックし」不備があれば「見直し改善を続けていく」というPDCAサイクル
を回すことです。
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ルールが守られないという現場では、以下のような理由を挙げています。
1)守りたくても守れない理由がある
2)ルール自体が業務の実態と合っていない
3)そもそもルールの必要性を感じない
4)ルールを守っていたら仕事にならない、効率が悪い
5)ルールを知らなかった
6)理想のルールはわかるが、現実的ではない
ルールを守らない、守れない理由はいくらでもあります。
つまり、現場では、ルールの必要性・重要性を感じていないということなのです。
その結果、現場では以下のよな様々な問題が発生しています。
1)それぞれの部署や人の仕事の役割がはっきりしない
2)情報が伝わらない、遅い、正確でない
3)それぞれの個人の判断で仕事が進められ間違いが多く、効率も悪い
4)問題が解決されず放置されれている
5)若手社員がすぐ辞めていく
管理層は、現場に対してこのようなことが起きないように、改善するように指示
しますが、なかなか思うように進みません。
では、一体どのようにすればルールが守られるようになるでしょうか?
上の図に示すように、まず発生した問題を解析し対策を講じます。
この時、必ずルール(標準)を見直すことが最も重要なポイントになります。
ルールの見直しを行わない対策は「もぐら叩き」の対策であり、また必ず再発
します。ルールを見直すことによって、問題が発生しない作業手順、業務手順が
出来上がって行くのです。
「ルールを決め」「それを守り」「守られているかどうかをチェックし」ルールに
不備があれば「見直し改善を続けていく」というPDCAサイクルを回すことが
ルールを定着させ、やがて全員で守ることができるルールとして改善されていく
と考えられます。
「ルールを作りました、守りなさい!」だけでは守られることはありません。
ルールとは、トップダウンで与えられるのではなく、職場内で自らが不備な点を
一つ一つ直していくという、地道な努力を継続的に行うことを通じ、受け身体質
から脱却していくことが一番大切なことなのです。