リスクの予測&アセスメント設計手法と設計ノウハウシステム

ある事業所の事例として、標準体系は管理標準(ISOマネジメントシステム)と
技術標準(品質・設計・製造・設備)に体系化され、定期的にメンテナンス
されている。


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1.設計ノウハウシステム構築上の問題点
長年にわたって積み上げられた技術を体系化して標準化を図っても、技術発展の
加速化、新分野進出等により、技術標準の維持管理はより困難になっている
 ・一度作成したノウハウは、メンテナンスがされていない
 ・時間に追われ、情報を格納すること自体が徹底されていない
 ・ノウハウが整理・分類できていないので目的の情報を探しづらい
など、設計者によって使いやすい設計ノウハウシステムの維持管理は困難が伴う。

2.過去トラの宝庫、大部屋設計フロアー
ある事業所では、仕切りもない設計フロアーに、ベテランから新人まで、機構系、
電気系、ソフト系のあらゆる設計部門を集めた大部屋設計フロアーで設計作業を
行っている。

そこでは設計者同士のコミュニケーションが積極的にとられ、何か分からない事が
あると、「あの人なら以前このような製品でこのような機能を実現しているので、
聞くと言いよ!」と教えられ、先輩に紹介してもらって聞きに行きます。
そして、その人は聞かれたこと以上に親切にいろいろ教えてくれるのです。
そこでは、過去トラのデータベースがなくとも、先輩から教えてもらうという
風土があったのです。

3.ノウハウ共有の場としてのデザインレビュー
ほとんどの企業において行われているデザインレビュー(DR)はノウハウの共有や
活用の場としても本来有効なはずですが、DRが本来の目的を果たしていないケース
がほとんどです。
 ・出席すべき有識者が業務多忙のため参加できない
 ・レビューを受けるべき設計者の準備不足(目的、ポイントが不明確)
 ・DRが設計者への負荷となっている
結果としてDRは手段が目的化され、形骸化している。

このような現状を踏まえ、①②③のそれぞれのメリットをうまく組み合わせ
自社に合わせた設計ノウハウシステムを構築し、活用することが望ましい。設計ノウハウシステムの構築1.jpg


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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
 日本が誇るものづくり技術にもっと磨きを掛けよう!!

 設計、製造、品質管理、海外工場管理などの実務経験45年
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