QCサークルで問題は解決できない?テーマ提案型/トップダウン型活動;DX化時代の新しいQCサークル活動の在り方とは

ここでは、テーマ提案型ボトムアップ改善活動と、テーマトップダウン型
改善活動について解説します。

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1.問題の種類と活動のパターン
工場の改善活動の種類はどのようなものがあるでしょうか?いくつかの例を
挙げてみます。
 ①生産中に、設備や機械の不具合が発生したので、原因を調査し修理(部品交換)
  を行ったが、三か月前にも同じ修理を行っている。

 ②工程内で最近作業ミスが多く発生するようになったので作業の実態を調査した
  ところ、前工程の作業が遅れることが多く、その日の予定数が達成できない
  ため、急いで作業するようになり作業ミスが増加した。

 ③自職場には新人が2入ってきた、またパート作業者も在籍しており、時々
  作業上のバラツキが大きく日によって納期遅れやミスも発生している。

 ④顧客から、来季より価格低減を求められているが、材料費、加工費、検査費など
  材料購入先の折衝、社内作業方法や、メンバーの見直しを行って低減目標を
  達成させたい。

 ⑤現在の製造技術を高め、差別化を図り売り上げを伸ばしたいと言う社長の想い
  を実現するため、大学との産学共同研究を進め、3年後に現在より5倍の強度を
  持つ材料を開発する。

QCサークル活動を、小集団による活動で、期間を決めて取り組み、QCストーリー
としてまとめるとした場合①~⑤のどの活動が当てはまるでしょうか?


①、②、③の問題は、テーマや活動期間を決めて活動するのではなく、すぐに
解決を図らなければならない問題です。

④、⑤は先に課題と解決しなければならない期限が決まっているので、目標を立て
計画的に解決を図っていくテーマであるため、QCストーリーは成り立ちます。

さて、あなたの会社では、①~⑤のどのテーマをQCサークル活動として取り上げ
ていますか?

①~③は、問題がすでに顕在化しているので、放置することなくすぐに対策に取り
掛かる必要がある為、すぐに原因を調べて、対策案をいくつか試行して、最も
効果のある対策を採用する方法を取ります。
どの対策もうまくいかない場合は、また別の対策案を考え試行します。

④、⑤は、工場全体で取り組む内容なので、小集団で取り組むのは荷が重すぎます。
ある程度期間が掛かるため、計画的に進めます。従って何回も失敗することは
許されません。目標を立てて計画的に進めるのでQCストーリーを使って進めていく
方法を取ります。

工場3つの改善活動2.jpg
このような工場の問題、課題をどのように解決していくかによってQCサークル
活動の位置づけが決まってきます。

2.小集団に何を期待するのか?
そうすると、小集団によるQCサークル活動に何を期待したらいいでしょうか?
生産活動に直接携わっているのは現場のスタッフ(小集団)であり、現場の実態
を一番詳しく把握しています。しかし、小集団だけでは解決できない問題も多く
発生します。

そこで、小集団によるQCサークル活動の役割として
 ・日常作業のなかで発生した問題を捉えて解決を図る
 ・小集団で解決できない場合は、共通の課題、工場全体の課題を提起する

のように、テーマ提案型ボトムアップ改善活動の形を取ります。

この場合、テーマがはっきりしているので、プロジェクトチームを組んでQC
ストーリ―により計画的に課題解決を図って行きます。

その中で、ブレークダウンした「小テーマ」を各小集団に割り当て、小集団毎に
解決を図る事も可能になります。(テーマトップダウン型の改善活動

このような、プロジェクト活動をQCサークル活動として行っている企業も見受け
られますが、これには、QCサークル活動の枠組み、運用手順を決め、工場の
トップ管理層の支援、フォローは欠かせません。


このような支援、フォロー体制がないまま、小集団だけに活動を任せきりに
していることが、QCサークル活動の形骸化、衰退につながっているのです。

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