2018年05月11日

ヒストグラム・管理図と特殊工程管理

塗装、メッキ、接着、圧着、圧接、溶接・ロウ付け、ハンダ付け、熱処理
アニール(焼鈍)、シンタリング(焼結)、鋳造・鍛造、製紙、製鉄など
が特殊工程ですが、他にも色々あります。

特殊工程で作られたものは、後から目視検査ではその良否の判定が難しい
と言う特徴があります。

後から検査ができない工程については、仕事のやり方(製造条件)が正しい
ことを証明しなければなりません。これが証明できない限り、良品とは判断
できないのです。これを工程の「妥当性確認」といいます。

この妥当性確認の手段としてヒストグラムと管理図をどのように使うのかを
具体例でみてみましょう。

●ヒストグラムは、データのばらつきの状態を把握する。
ヒストグラムは、データのばらつき具合(分布形状)をグラフ化し診断する
重要な手法です。

 正規分布のグラフ
正規分布は最も代表的な分布の一つです。例えば物理などの実験における測定の
誤差,テストの点数などは(ほぼ)正規分布に従う(ことが多い)と考えられて
います。名前の所以は、自然界や人間の行動・性質など様々な現象に対して、
よく当てはまるところから来ています。
そして、そのグラフは、下図のように左右対称な曲線になります。
ヒストグラム1.jpg
 はなれ小島
山が2つになって離れています。
はなれている小島のデータをみて原因を調べます。はなれている小島のデータは
異常値の可能性があります。
●管理図は、工程が安定した状態にあるかどうかを把握する。
但しわざわざ、管理図を作らずとも、単純なグラフで代用可能な場合が多いと
考えられます。
管理図はもともと過去の安定した工程の実績から、現在の工程の安定性を見るので
安定した工程がなければ管理図は作れません。
従って、比較的ロットの大きい工程で、長期にわたって安定した生産を行うもの
に適用が可能です。

●特殊工程とは塗装、メッキ、接着、ハンダ付けなどが特殊工程です。
特殊工程で作られたものは、後から目視検査ではその良否の判定が難しいと言う
特徴があります。後から検査ができない工程については、仕事のやり方(製造条件)
が正しいことを証明しなければなりません。

これが証明できない限り、良品とは判断できないのです。これを工程の「妥当性確認」
といいます。

例えばメッキ工程では、以下のような工程で妥当性を確認します。
●酸洗
 めっきされる鉄鋼製品の表面に付着しているさび、スケールを塩酸にて 除去し、
鉄素地を露出させます。(洗浄の手順、塩酸濃度
●フラックス処理
 酸洗後のさびの発生を抑え、鉄と亜鉛の合金反応を促進させるため、 加熱した
塩化亜鉛アンモニウム水溶液(フラックス)に浸けて、素材 表面にフラックス
皮膜を形成させます。 (作業手順と加熱温度管理
●めっき
 前処理工程を終えた製品を約450℃の溶融した亜鉛浴の中に浸けてめっき皮膜を
形成させます。めっき素材の材質や形状寸法などに応じて最適の めっき条件を
選択します。  (メッキ液の濃度、温度等の条件管理
●冷却
 めっきされた製品を温水で冷却します。この冷却によって、鉄と亜鉛の 合金層
の成長を抑えます。  (冷却温度管理
⑨検査
 外観、付着量、密着性などについて厳重な検査を行うとともに、めっき 製品の
数量チェックと計量も行います。(メッキ厚膜管理

赤字は、妥当性確認が必要な内容を示します。特殊工程は、工程の確立、遵守と
ともに、妥当性確認の記録(エビデンス)を残しておく必要があります。
tokusyu スライド1.JPG

tokusyu スライド2.JPG

tokusyu スライド4.JPG


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