2018年05月08日

ボトムアップ活動(QCサークル活動)の形骸化とあるべき姿とは?

QCサークル活動(小集団活動)は、多くの企業が形骸化に悩んでいます。
形骸化の理由は一体何でしょうか?またあるべき姿とは何でしょうか?

多くの工場では、多品種少量、受注生産で忙しい状態が常態化しています。
活動の中心となっている中堅社員は、毎日が忙しく業務と離れた、まったく
別のQCストーリー作りをしている暇はありません。

そんな中で、工場の改善活動はどのように実施していけばいいでしょうか?


  ★工場の日常管理と品質改善活動・事例セミナー
  ★製造業の品質改善事例解説書シリーズ

1.形骸化の理由
工場の改善活動の形骸化の理由を上げてみると活動する側、活動させる側の
いくつかの問題点が見えてきます。
 ①忙しいので、どうしても日常業務を優先してしまう。
 ②権限がない、業務範囲外などできない理由を上げ活動に消極的
 ③毎回テーマがマンネリ化して、対処療法的な改善しか実施しない
 ④会社として活動の目標がないため自己満足の目標を設定する
 ④発表に向けたQCストリー作りに頭を悩ませている
 ⑤管理層は自主活動として、小集団に全てをゆだねてしまい無関心

などです。
ここで、いわゆるボトムアップの小集団活動の限界が見えています。
中堅社員層の教育、意識付けと共に、トップ層、管理層が担うべき役割も
大きいことも理解する必要があります。


2.改善活動は中小企業の生き残り策
では、改善活動は中小企業にとってどのように位置づけたらよいでしょうか?
 (1) 企業が倒産すれば,みんなが困る
 (2) 市場の要求の高付加価値化を追求せざるを得ない(QCDの圧迫)
 (3) チャレンジしなければ道は開けない(飛躍的な生産性向上)
 (4) オンリーワン技術・技能が必要である
 (5) ニッチな市場でのイノベーションを実現する(アイデアと工夫)
人材の成長によって、職場が変わり、組織が変わり、会社が変わらなければ
中小企業は生き残れません。

3.小野道風 柳と蛙の逸話
小野 道風(おの の みちかぜ/とうふう)は、平安時代前期から中期にかけて
貴族・能書家。
ある時期、道風は、自分の才能のなさに自己嫌悪に陥り、書道をやめようかと
真剣に悩んでいる程のスランプに陥っていたんですね。

BGFMA5lhwh9Ss8v_sYHzS_6.jpeg
そんな時、ある雨の日に散歩に出たら柳に蛙が飛びつこうと、何度も挑戦して
いる姿を見ました。その時、東風が思ったことは「なんと愚かな蛙だ。いくら
飛んでも柳に飛びつけるわけない」とバカにしながらもその様子を観察して
いました。

すると偶然にも強い風が吹きだし、柳の枝がしなり、蛙は見事に飛び移れたの
見て道風はハッとしました。「愚かなのは自分のほうだ。蛙は一生懸命努力
をして偶然を自分のものとしたのに、自分はそれほどの努力をしていなかった」
と悟ったそうです。

それから血のにじむような努力をして今では『書道の神』として有名になった
言うことです。真剣にやってみることはとても大切なことです。もうダメだ
あきらめる前に何回もチャレンジして、もうひと頑張りしてみると、未来が
開けるかもしれないという例えです。

4.本来あるべきボトムアップ活動とは
「本来あるべきボトムアップ活動」とは、この攻めの活動によって経営成果を
得るために、試行錯誤を繰り返し、あのカエルの様に何度でも困難な課題に
挑戦する活動のことです。
この活動は、決してQCストーリー通り進むものではなく、失敗の連続となる
はずです。

さて現在の製造業の置かれた厳しい環境を生き抜いていくには、活動のレベル
アップさせ、守りの活動(レベル1,2)から、攻めの活動(レベル3)
に引き上げていく必要があります。
レベル3の狙いは、経営成果の得られる活動であり、範囲も全社に拡大されます。
スライド3.JPG
スライド4.JPG
5.各階層の役割
トップは方針を示し、企業の将来像を明示する必要があります。
特に、自社のオンリーワンの技術は何か?技術を高めるためには何が必要で、
何が不足しているのか、そのためには何をなすべきかを明らかにする必要が
あります。

管理層は、自主活動にゆだねることなく、積極的に関与し、支援を行っていく
必要があります。

実際の活動の中心となる中間層は、「プロ人材」として自立し、課題解決に
向かって積極的な行動をとることが重要です。

個人が成長し、組織が活性化し、会社が良くなる・・・
これがQCサークル活動の理想の姿です。



posted by k_hamada at 23:59| ★攻めのQCサークル活動の進め方 | 更新情報をチェックする
 ★無料:品質管理書式フォームお申し込み ★無料:ネット相談フォーム

★★★工場の業務改革支援プログラム★★★
★詳しくはこちら

gd06.jpg 2020年4月1日から「時間外労働(残業)の上限規制始まる!
★★★若手中核人材を鍛える工場の業務改革プログラム★★★
Step1:残業が多い原因を分析しよう
Step2:残業削減の具体的な方法を考えよう
Step3:しくみの定着を図ろう

2020年 セミナー開催予定(東京/大阪/名古屋/群馬)
会員割引特典があります。受講料15,000円 → 10,000円(税込み)会員登録は<こちらから
新型コロナウイルス感染防止のため参加者人数を10名以下とし
濃厚接触を避ける対策を実施します。
 FMEA(DRBFM)/FTA実践コース
 設計FMEA/工程FMEAにおける潜在不良流出防止
 7月予定 大阪市産業創造館 9:30~16:30

 ★2017年に発生した新幹線のぞみの台車亀裂事故の原因は何だったのでしょうか?
  直接の原因は、台車製造メーカーの製造ミスによるものですが、FMEAを
  正しく実施していれば防ぐことが可能だったでしょうか?
   ・安全性設計の考え方が末端の作業者に伝わらなかった
   ・現場監督者が、現場や製品をよく確認しなかった
   ・指示書通りに溶接を行おうとしたがうまくできなかった
  様々な現場の問題が浮かびあがってきますが、設計には全く問題はなかった
  のでしょうか?皆さんと一緒に検証してみたいと思います。
(今後の開催予定)
 ◆2020年8月予定 愛知県産業労働センター
 不良品を流出させない品質対策!
 全数検査による不良流出防止
   ヒューマンエラー再発防止・予防対策
 4月24日(金)名古屋市愛知県産業労働センター1601会議室 9:30~16:30
 6月24日(水)東京北区北とぴあ806会議室

 ★セミナー4つのテーマ
 ①再発防止手順:「なぜなぜ2段階法」による再発防止対策(ルールの見直しと定着)
 ②全数検査の見逃しゼロ対策:周辺視検査法、画像検査機導入手順
 ③ヒューマンエラー予防策:ルール順守とは?異常に気づく、コミュニケーション
 ④IT・AI技術導入:ヘッドマウントディスプレイ(HMD)AI検査機導入ステップなど

 小ロット受注生産工場の
   実践的!生産現場の問題解決手法!
 5月29日(金)群馬県太田市新田文化会館会議室1 9:30~16:30

 1.現場の3悪(リードタイム・在庫・不良)はなぜ放置されているのか?
 2.若手・中堅社員の「プロ人材」としての「現場改善力」を徹底的に鍛える!
 中小製造業の生き残り策はただ一つ!
 固有技術を磨き、ニッチな市場でオンリーワンの地位を確立すること。
 それにはまず、身近な課題を解決する改善力を身に着けることから始める。

  ★お支払いは、Paypalまたはクレジットカード、銀行振り込みで!
  会員入会(無料)で、30%割引特典!
  ★購入お申し込みは <こちら>
  検査合格品が市場でクレームとなる、客先で不具合が発見されるなど、品質問題に
  悩まされている工場では、一体何が課題となっているでしょうか?時代は変化しています。
  これからの品質管理のポイントを徹底的に解説!

   2020 新品質管理の基礎講座.jpg
   目次.jpg