品質管理の目的は、業務の中で問題の発生を未然に防ぐための活動を行う
ことです。
従って、QC七つ道具も未然防止のために使うことが前提となります。
品質管理というのは「改善するためにデータを取ってグラフやパレート図
を描く」のではなく、改善するかどうかに関係なく日常的にデータをとって
異常を見つけたら直ちに対策し、問題が拡大しないように管理しなければ
ならないのです。
改善しよう → テーマを決める → それにはパレート図が必要 → だから
データをとるという活動であってはならないのです。
多品種少量生産では、瞬く間に生産が終わってしまうので、すぐに対応する
というスピード感が求められます。日常の問題は、パレート図を書くまでも
なく、その日のうちに解決に向けた動きを開始するのが本来の姿です。
不良データを収集し分析する結果管理ではなく、不良を出さないよう、未然
に対策することが、これからの品質管理には求められているのです。
【キーワード】
★特性要因図とQC工程図【1】 ★系統図とロジカルシンキング【1】