働き方改革の本当の意味;松下幸之助の中小企業論とは:売上・利益アップ事業計画の進め方

松下電器産業の創業者・松下幸之助氏は、学歴もなく、健康にも恵まれず、
資本もない状態から、一代で世界的なエレクトロニクス企業を築きあげた人物
として、時代を超越して評価されています。
  1章~5章目次

【現場ですぐ使えるマニュアル】

松下幸之助氏は、従業員に対して、「松下電器は何をつくるところかと尋ね
られたら、松下電器は人をつくるところです。あわせて電気器具もつくって
おります。こうお答えしなさい」と訓示したそうです。

幸之助氏は、正真正銘、零細企業の創業経営者であり、みずからの経営をふり
かえって、「いちばんよかったのは、二、三百人のときでした。もし許される
ならば、私は二、三百人程度の中小企業のオヤジになりたいです」と述べて
います。すなわち、幸之助氏は、重要なのは、組織の「大きさ」ではなく、
組織の「強さ」に注目しているのです。

「私は中小企業ほど強いものはないと思います。なぜ中小企業が強いかといい
ますと、中小企業というものは、ある程度適性をもった経営者であれば、人を
十分に生かすことができると思うのですよ。今日大企業といわれる会社は、
だんだんと官僚的になってきて、百の力のある人を七十にしか使っておりません。
これは事実です。そこの社長が非常に偉い人であっても、やはり限界がありま
すから、大会社になればなるほど、一人あたりの力が低下するのがこれはもう
原則ですね。

二、三十人から二、三百人という中小企業であれば、その主人公の一挙手一投足
によって、全部の人が働く。七十の力の人が百五十にもなって働くのですよ。
だから私は、中小企業がいちばん強いということを知っている。というのは、
私は極小からズーッと今日まで経営してきましたが、大企業となった今がいち
ばんむずかしいと思うからです」
このように幸之助氏は、中小企業の強さを信じて疑わなかった。

しかし、百五十にもなる人や組織の力を十分に引き出せていない中小企業も多く
存在するのも事実です。「ある程度適性を持った経営者であれば」と言っている
ように、人を大切にするより権力者やお金を大切にする経営者は結局、会社を
弱くしているのです。

また、一億円かけて、素晴らしい設備を入れるより、一人の優秀な社員を育てる
べきです。時間は掛かりますが、それが一番確実で早く「強い企業」に成長する
方法です。

働き方改革の本当の意味はここにあると思います。
 ①まず人を育て、付加価値ある仕事についてもらう
 ②ルーチン業務は標準化し、機械に置き換える
 ③新しい製品、サービスを生み出す。

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