製造業の現場で品質管理が浸透しているかどうか、そして品質管理活動が成り
立つ条件とは何かについて考えてみます。
一つ目目の条件:固有技術
従来から培ってきた過去のノウハウ、人に備わった技能など、企業固有の差別化
技術・商品・ノウハウ、過去トラブル事例などの共有財産を指します。
特に最近では、市場における商品の安全性・信頼性を確保するための設計技術
製造のノウハウなどを指します
二つ目の条件:管理技術
製造現場の問題解決力(現場力)とトラブル未然予防のしくみ、手法の確立の
程度、Iso9000マネジメントシステム、日常業務のしくみ(業務マニュアル)
OJTのしくみ、現場のカイゼン活動の仕組みなど
三つ目の条件:人材
日常発生する問題を三現主義で捉え、自ら解決できる中核人材(プロ人材)の
存在、育成精度の確立。多能工化、熟練技能の継承者、マネジメント人材など
の人材
四つ目の条件:組織
各部署の役割分担、責任および管理層の職務上の権限と役割の明確化、プロセス
のつながりとコミュニケーション手段
この4つの項目について、企業を担う構成員に理解され、何らかの形で実施され
ていることが必要です。