品質管理の本質とは?仕事の順序はDCQではなくQCD

製造業における品質管理の意義、品質管理活動の目的など、本来製造業にとって
品質管理とは何かを解明していきたいと思います。



1.製造品質とは?
製造品質は、工場で生産された製品の出来栄えの品質のことで、継続的に高品質
な製品を製造し、お客様の満足する製品・サービスを提供する活動を指します。
そのために、不良品を作らないこと、不良品を後工程に流さないことが重要と
なります。

「不良品を作らない」とは、工程の5Mの要素をバラツキ少なく維持・管理し
更に改善活動によって向上させること。そして製造工程の突発異常を捉えて
大きな問題に発展する前に、対策すること、そして次の生産に対する未然防止を
図ること。

それには、作業者教育訓練・設備の自動化・作業の標準化、設備の予防保全、
ポカヨケなどにより不良流出ゼロ件を目指し、工程の改善を工場全体で取り組む
ことが重要です。


「不良品を流さない」とは、各工程で作業を完璧に実施し、次の工程へ不良を
流さないこと、流出防止を図るしくみを設けること。および全工程を通して
不良品の流出防止を防止する対策(QAネットワーク、ヒューマンエラー予防
対策、検査工程の強化、検査工程設計などの品質向上策を実施していきます。

2.設計品質とは?
設計品質とは、企業が顧客に対して、その要望に応える魅力ある品質の製品を
を創造する活動のこと。

それには、ゼロから有形・無形の製品やサービスを生み出すための設計工程、
試作工程、生産準備、生産技術・製造の視点で、魅力ある品質を製品へ創造する
活動と共に、生産性向上・製造品質向上を目指した、新工法開発・新設備開発
などの生産準備を含んだ活動と捉えることができる。

具体的には、QFD、信頼性・安全設計、作業性や安全性、高品質を確保する造り
方を考慮した生産製造要件の反映、材料選定、生産工程簡略化、生産性・高品質
を両立させる部品の選定や加工・組付け基準の共通化など、設計品質と製造品質
を融合し、反映させる活動。

3.サービス品質とは?
『製造業が従来のように「モノを製造・提供して、それを消費した顧客から対価
を得る」という考え方から「価値は顧客が経験したときに生まれるものであり、
そのためにモノに加え、何かしらのサービス的要素を含めて提供し、顧客と共に
価値創りを行う」という考え方

つまりモノよりサービスに価値の重点がシフトしています。

製造業は、顧客志向へと考え方が変わってきたものの、依然としてモノづくり
中心の考え方が根強いというのが一般的です。
そうした考え方からの脱却する行動として、企業は顧客ニーズを踏まえた製品
を提供した後は顧客にゆだねるということではなく、顧客が製品を使用して
体験するところ、つまり価値共創の場に関与すべきだということです。

この「売りっぱなしにしない」という意味において、製造業がアフターサービス
を強化することやSPA(製造小売)を展開していくことは、製造後のプロセス
に関与することであり、製造業のサービス化のひとつだと考えます。

モノだけでなくサービスをセットにして考えてみる、サービスをコストとして
だけでなく収益の源泉として考えてみる、売りっぱなしではなく顧客が製品
使用する場面までの関与を考えてみる、こういったことで製造業のサービス化
が見えてきます。目指すは、顧客との強く・ユニークな関係構築を通じて競争
力の強化や新たな収益基盤づくりを行い、事業成長につなげるということです。

4.まとめ
品質管理の本質は、自分たち企業側を中心に物事を考えるのではなく、お客さま
目線で物事を考え、判断するということです。お客さまの立場で、物事を判断
すること、つまり品質基準は、その時代のお客さまが決めているという考え方を
ものづくりに活かしていくことが重要と言えます。

特に製造現場では、品質・生産性・コストの管理指標がありますが、生産性や
コストは万一悪化してもお客さまに迷惑を掛けることはありません。それらは
製造側の都合によるものとも言えます。

お客さま第一と考えるのであれば、自ずとして仕事の順序は、DCQではなく
QCDと言うことになります。
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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
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 設計、製造、品質管理、海外工場管理などの実務経験45年
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