ボスは健在:中小製造業の辛口トーク

最近出席した関東経済産業局と地元信金の主催による「新現役交流会」の
様子をお話しします。

新現役交流会とは、関東経済産業局と、地域金融機関等と共同して売上の
向上などの課題を抱える中小企業と、企業を退職した実務経験者(新現役)
とのマッチングの場を設けるイベントです。

私も、年に数度近隣で開催される交流会に参加させてもらっています。
マッチングが成立すると、企業支援の形で経営者の方の希望する内容の
支援を行うことになりますが、正直言ってなかなかうまくいきません。

まず、マッチングが成立する確率はすごく低いですね。
過去4年間、毎年3、4回参加し、各回2社とのマッチイングとすると
30社ほどの経営者の方と面談していることになります。

その中で、マッチングが成立したのが4社です。
しかしマッチングが成立したものの、満足な形で支援を行った企業は
実は「ゼロ」です。

理由としては、「今は忙しいので、時期をずれしてほしい」と言われ
そのまま、なしのつぶてになってしまった企業、理由が分からないまま
経営者と音信不通となってしまった企業、2度ほど支援の進め方について
話し合いをしましたが、進め方が気に入らないのか。3度目は来なくとも
良いと言われた企業

あと1社は、マッチングが成立したばかりで、これから支援の内容を
詰めていく段階の企業です。

経営者の立場で考えると、お金を払ってでも自分の会社を良くしたいと
思う反面、自分の意図に反する支援は受けたくないとする心理が働いて
いるのではないかと想像できます。

外部の人間に社内をかき回されたくないという防衛反応がいざとなると
強く働くのかもしれないですね。

そのようなトップが存在する企業は、良くも悪くも何とか存続していけ
るような気がします。逆に、外部の支援者の言いなりになるようなトップ
だと、存続が危ぶまれるのかもしれないですね。

ボスが健在なうちは、支援はいらないということでしょうか?

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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
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 設計、製造、品質管理、海外工場管理などの実務経験45年
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