塗装サプライヤーの評価・選定時の工程監査チェックシートは?

Q:海外工場にて自動車部品(プレス、溶接)を製造しております。
従業員は30名程度の小企業です。
先に、外製しております電着塗装にて大問題を引き起こし苦労いたしました。
当初の塗装メーカー選定も安易に選定してしまい大いに反省しています。
つきましては、塗装サプライヤー選定時における工程監査チェックシートの
ような塗装サプライヤー評価において参考になる資料がございましたら
お教え願いたく。

A:私もかつて塗装外注で失敗をした経験があります
塗装サプライヤー向けそのものの監査チェックシートはありませんが、いくつか
の注意点を挙げてみたいと思います。
まず、前処理工程から始まり、電着工程、焼き付け乾燥工程、検査までの一連の
「特殊工程」の管理方法を明確にしたQC工程図を作成し、実際に設備、測定機
などの工程を確認し、実際の作業もQC工程図に沿って確認する必要があります。

塗装やメッキなどの特殊工程は、「プロセスの妥当性確認」が重要な管理項目で
あり「検査結果」等で判断してはならないということが基本になります。
 ★特殊工程管理の解説

日本の熟練技能者は「特殊工程」を肌で習得していますから、きちっとしたQC
工程図がなくても、品質のばらつきは起きません。
しかし海外では、熟練技能者はほとんどいませんから、プロセスのパラメータの
管理を数値化して守らせるようにします。管理図を作成し、異常が見えるように
管理を行います。
日本企業で作成したQC工程図、作業指示書は、海外企業向けに一から見直し、
新たに作成すことが必要と思います。
作業者の教育訓練、設備の保守メンテも定期的に実施させて、結果を確認する
必要があります。

以上概要になりますが参考にして頂ければ幸いです。
ご不明点は下記宛にいつでもご連絡ください。


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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
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