日本人はQC七つ道具を忘れたのか?新型ウイルスの問題を品質管理から考える

新型のウイルスの問題で、「感染者数が100人を超えた」「総数が3000人を
超えた」「急激に感染が拡大している」などの報道は、品質管理の基本からは
外れている内容であると指摘したいと思います。

まず未来を極度に恐れるのではなく、大事なことは、現在までの事実をしっ
かりと捉えることであり、これは品質管理を行う者にとって、最も基本的で
大事なことなのです。

1.QC七つ道具の「グラフ」
「木を見て森を見ず」ではなく「木を見て森も見る」また「鳥の目」と
「蟻の目」の両方の見方をすることが求められます。

その意味で、QC七つ道具の「グラフ」はある対象物を観察して測定、検査
したあとにその対象物の状態を記録に残す際に誰でも理解できるように
数値化(Data化)します。
その際に数値では比較、変化量が把握しにくいため、ビジュアル化(視覚化)
してその対象物の状態を一目で理解できるようにしたものがグラフでです。

データをグラフで表現することは、データの解析過程における最も基本的で
かつ、最も重要な作業です。グラフを用いて視覚に訴えることで、データ表
からは読みとれなかった特徴や傾向を容易に把握することができるように
なります。
また、グラフには情報の伝達を効率的に行えるという利点があり、適切な
グラフをプレゼンテーション(報告・説明)に利用することで、受け手
(伝達相手)の理解を助けることができます。

その意味で、テレビなどの報道で用いられているグラフは、まったくその
目的を果たしていません。文字通り「木を見て森を見ず」であり、視聴者に
誤解を与えるだけです。

1.新型ウイルスの正しい現状把握
まず国別でみると、中国、欧米諸国、そして日本の違いが判ると思います。
中国のカーブは、明らかに政治的意図を持っている数字であり、同じ土俵で
論ずることはできません。

では欧米と日本との比較はどうでしょうか?特に米国は、指数関数的に感染が
拡大していますが、日本は現在までは拡大が抑えられ散る状況が読み取れます。

スライド3.JPG
次のグラフは、対数目盛で表したもので、諸外国と日本の感染者数の推移の
差がここでも明らかになっています。
スライド4.JPG

このグラフは、例年流行する国内のインフルエンザ患者数の推移です。
2018年~2019年のシーズンでの患者数は1000万人ですが、2019年~2020年
の今シーズンは、200万人と極端に少なくなっています。
スライド5.JPG

事実だけを見ると、こうなります。
①原因はわからないが、日本は欧米に比べると規制は緩やか(自粛)にもかかわ
 らず、感染は規制の厳しい欧米ほど拡大していない。
②昨シーズンは、インフルエンザ患者数は1000万人だったが、今シーズンは
 200万人に抑えられている。
③いわゆる新型コロナ感染者は(患者数ではない)は2000人であり、200万人の
 0.1%でしかない。

2.PCR検査の内容について
ある国立大学病院現役内科系教授のコメントを紹介します。
スライド7.JPG
スライド10.JPG
つまりPCR検査にすべて頼り結論を導くことの危険性を訴えています。
そもそも上記で示したグラフそのものが信頼できないと言っているのです。

スライド6.JPG
目に見えない原因を特定する方法は、二次的に発生する現象から仮説を立て
予測していくしかありません。また母集団の差、時系列の推移を対策の内容
と関連付けて変化を見ていくことになります。

しかし、現在PCR検査の信頼性が元々疑わしい中で、何が真実かを予測する
ことは困難に思え、検査の信頼性を高めることも並行して行っていく必要
があります。

幸いにも、日本はまだ爆発的感染には至っていません。
しかし、気を緩めることなく欧米の対応の例を参考に、対応設備の準備等を
怠らないことが重要と思います。

あくまでも品質管理の基本に沿った冷静な判断と行動が必要なのではないで
しょうか?
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