顧客情報の軽視・欠落とは:FMEAレビュー(DRBFM)は何のために行うのか?

FMEAレビュー(DRBFM)は何のために実施するのでしょうか?

製品の情報は、図面にアウトプットされるが、顧客の期待・要望を100%表す
ことができません。
また、工場における上流工程と下流工程の間で受け渡す情報にも欠落が生じます。
情報の欠落を防ぐためには、各工程で情報軽視・欠落を防ぐ対策が必要になります。


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それには、設計の基本となっている顧客情報や、自らが実施した設計に関する情報を
正しく伝え、共有する必要があります。
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情報の送り手である設計者と、受け手である後工程の人が議論し、問題を発見し
未然防止を図っていく、そのためには設計者は徹底的に自分の考えを後工程の
人たちに伝えなければならないのです。
逆に、評価部門は、評価結果の問題を伝えること、製造部門は、作りにくい工法
作業しにくい問題を伝えること、製造ノウハウを伝えることが隠れた問題を見つけ
出す最も効果的な場となるのです。

このようにお互いが対等の立場で議論する場がFMEAレビュー(DRBFM)なのです。

そうはいっても、明日からすぐにそのようなことが実現できないので、時間を掛け
てそのような土壌を作っていくこと。とかく製造部門は作りづらくても、図面通り
忠実に作ろうとする、それが自分の仕事と考えているケースが多いものです。

製造のことを一番知っていて、どんな問題が起こっているのかは、設計者ではなく
自分たちであること、製造に付加価値をつけるために、設計に対して対等の立場で
意見を言うことが大事だと思います。


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製造業の未来に向けたメッセージ

★製造業改革 三つの柱
一つ目:人材育成
二つ目:技術力(品質)向上
三つ目:下請け体質からの脱却(顧客開拓のしくみ)


日本のものづくりは、人に受け継がれてきた熟練技能と、全員一丸となって困難に立ち向う、力の結集力より優れた製品が生み出され世界的に高い評価を受けてきました。

 しかし、これだけでは、これからの時代に中小が生き残っていくことは困難になって来ました。市場の厳しい品質要求に応えていくこと、また多様なニーズをとらえて機敏に対応していくことが求められますが、売り上げの伸び悩み、人材難熟練技能者のリタイヤなど、経営資源の不足する中小企業では今までのやり方では対応が困難となっています。

 中小企業にとって今求められるのは、このような時代の要求に応えられる若手人材を育成することです。必要なのは、自ら課題を設定してそれを解決していける「自立型人材」です。また、デジタル革命が進む中、IOT・AIなどの知見を持つ技術人材の育成も急務です。

 IOTの時代が到来し、ルーチン業務は機械への置き換えが加速するといわれています。機械により生産性向上を図ってその分人は付加価値業務へシフトし、新たな製品や新市場の開拓を行い、利益を確保していかなければなりません。デジタル化社会の今こそ、中小企業は、顧客視点のきめ細かいアナログ対応力が求められています。

 経営層は、これらの時代の変化を捉えて、従来からの下請け体質を打破し、果敢に事業変革にチャレンジしていかなければ明るい未来は開けません。

・自立型人材の育成
・差別化固有技術の深耕
・顧客対応組織の新設

など、中小企業の持つソフトな経営資源(人、技術、組織)と、アナログ対応力(顧客の期待に沿う)に磨きを掛け、これらを武器に新たな事業の可能性を追求し、利益を得ていくことこそ日本の中小製造業に課せられた使命と考えます。

   高崎ものづくり技術研究所
   代表 濱田金男