中小企業経営トップの悩み解決「一から学ぶ品質管理の基本」シリーズ
(その七)コミュニケーションルールとは?
事例研究・実習で品質改善の実務能力向上を図る
DX、FMEA/DRBFM、再発防止手順など
★経営トップのための「一から学ぶ品質管理の基本」シリーズ
その二:経営者が守るべきルールとは?
その三:リーダーシップのルール
その四:方針管理と方針展開
その五:組織マネジメントとは
その六:組織管理ルールとは
その七:コミュニケーションルールとは
組織活動とは、トップが目指すべき目標を設定し、その目的のために、役割を分担し、
指示を明確に出すことです。そしてその目標達成のために「報連相」を活発化させる
こと、中には「勇気づけ」「認める」といった、上司からの積極的なコミュニケーシ
ョンの働き掛けも必要になります。そのことが積み重なることによって、個人が成長
し、組織も強くなります。
アメリカの経営学者のチェスター・バーナードは組織が成立するための要素は以下の
3つであると主張しました。
①共通の目的をもっていること(組織目的)
②お互いに協力する意思をもっていること(貢献意欲)
③円滑なコミュニケーションが取れること(情報共有)
円滑なコミュニケーションによって情報共有を行うには、コミュニケーションの場を
積極的に設けることが必要で、本音を引き出す非公式のコミュニケーションの場を設
けるなど、管理層が聞く耳を持つことが報連相を活発にする条件となります。
しかし、コミュニケーションルールを明確に規定している企業は多くありません。
朝会を毎日実施する企業はありますが、形式的に行われている場合がほとんどで、
貴重なコミュニケーションの場が有効的に実施されているとはいえません。