管理者が習得すべき熟練技能のマニュアル化とOJTの実施方法とは?中小企業の熟練技能とノウハウを継承する(その3)

熟練技能を習得させるには、暗黙知の部分を見える化し、マニュアルに落とし込む
作業が必要になります。
一般的に、現場では、マニュアルを見ながら作業を行うことはありません。
しかし、事前の教育訓練によって頭の中に入っていなければならず、そのためには
作業の手順、ノウハウをマニュアル化しておく必要があります。

  DX時代の人材育成、企業の中核人材として何を学び、実践していくのか?


 ★技術者スキルアップ・事例演習セミナー(FMEA/品質作り込み)


 ★YouTube動画(無料

1.熟練技能のマニュアル化
マニュアル化が可能な作業でも、熟練技能者の作業をマニュアル化することは難しい
作業です。そこで、熟練者がマニュアルを作成するのではなく、むしろ作業を熟知して
いないが、物事を科学的に分析できる能力を持った第三者によって、熟練者の意図を
くみ取りながら作成し、その内容で実際に作業し検証を行います。また、熟練者の作業
をビデオ撮影し、熟練者と一緒にそれを見ながら共同でマニュアルを作成、実際に作業
を実施し、突合せを行う方法も有効と思われます。

2.OJTのルール
マニュアルで表すことが難しい熟練作業は以下のものがあります。
 ①長年の経験で、体の感覚で会得した微妙な判断「勘」を伴う作業
 ②訓練された芸術的な感覚や運動能力「コツ」を必要とする作業

「勘」を伴う作業としては、手で持った感触で物の重さの違いをグラム単位で判定し
たり、炉の適正温度を炎の色で見分けたりする作業が該当します。これらは、長年に
わたって体験・経験を繰り返すことによって微妙な違いを瞬時に判断できる能力です。
この場合、微妙に異なる重さのサンプル品を準備してその違いが判るまで訓練する、
またセンサーで温度を測定し、その時の色を写真に残し、温度と色の関係を覚える
など、いくつかの条件を分類、整理してラベリングを行います。

また「コツ」を伴う作業は、どのように作業すれば失敗せずに、しかも早く良い結果
が得られるのか」を極めたもので、微妙な力の入れ具合、手の動きの変化などの体で
覚えている条件をいくつかのパターンに分類し、映像などで表現できればある程度
「コツ」を伝えることができます。あとは繰り返し訓練することが必要で、習得でき
るかどうかは本人の努力次第ということになります。

このように、複雑に見える勘コツ作業を一つ一つ分解することと、「見える化」する
ことによって「勘コツ訓練ツール」を作成することが可能になります。勘コツ作業は
複雑に見える作業をいくつかのパターンに整理し、単純化することで伝承が容易になる
と考えられます。

しかしながら先人は、長年にわたって失敗を繰り返しながら今に至ったのであって、
一通りの技能の教育が完了したからと言って、すぐに先人と同じようにできるように
なるとは限りません。この場合、段階的なOJT実施計画に基づいて、作業を教え、実際
に作業をさせて、結果を評価することを繰り返しながら、自立して作業ができるかどう
かを見極める必要があります。

特にどの作業で、どんなミスを犯しやすいのかを良く観察し、正しい作業ができるまで
集中的に繰り返し教える必要があります。その場合重要なことは「こうせよ(HOW TO)」
よりも「なぜそうするのか(KNOW WHY)」を理解させることです。

特に熟練技能者がその仕事に対して、今までどう向き合って来たのか、そしてその結果
得られたものは何かを含めて伝え、更に熟練技能を磨き上げていくことの重要性を理解
させます。

 ★メルマガ・バックナンバー
 ★無料会員登録はこちらから(解説書・DVD割引)

 無料ネット相談:問い合わせ/質問など <こちら
 無料品質管理書式フォーマット・簡易マニュアル <こちら
 無料メール講座(品質管理基本/設計品質向上/経営品質向上)<こちら
 YouTube動画サイト <こちら

 ★YouTubeお試し版

 マニュアル・テキスト一覧表ダウンロード<こちら
製造現場ですぐに使えるマニュアル




募集中のセミナー一覧です。 
無料】オンライン講座
有料】オンライン講座
工場技術者スキルアップ研修
【2026年1月~8月:毎月開催】
 生成AI・デジタル技術を駆使!ベテランの
 経験をフル活用した実践型品質管理手法
生成AI×RAG組込み型品質管理
【2026年5月~6月:6回シリーズ】
 日本初!生成AIをフル活用 職場の問題解決!
 ベテランの暗黙知を若手社員に伝える手法
電子データ版の製造業の現場ですぐ役立つ実務マニュアルシリーズです。
濱田式AI品質スタンダード6ステップメソッド
(モグラ叩きから脱却・属人化ゼロ実現する知見の循環ループ)
詳細・お申込み
Step1-1 品質管理基本
Step1-2 日常管理・4M管理
Step2-1 なぜなぜ分析
Step3-1 QC7つ道具・新QC7つ道具
Step3-2 バラツキの管理と統計解析
Step3-3 QCストーリーの進め方
Step4-1 モグラ叩きから脱出
Step4-2 ヒューマンエラー対策
Step4-3 品質問題再発防止対策事例
Step5-1 設計ナレッジシステム構築
Step6-1 経営品質の基本
Step6-2 AI(RAG)活用と熟練技能継承
製造業の手順書シリーズ
(実務主体の管理ツール、デジタル化手順)
Proマニュアルシリーズ
(品質管理の普遍的な基本を理解する)






 
20211018_142638-removebg-preview.png
 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
 日本が誇るものづくり技術にもっと磨きを掛けよう!!

 設計、製造、品質管理、海外工場管理などの実務経験45年
 製造業のあらゆる業務に精通!講演テーマも下記の通り
 多岐にわたります。  ★講演(セミナー)のご依頼は<こちらから
0524_2.jpg

 <講演・セミナーテーマ> 事例を豊富に紹介、すぐ使える実践的内容で好評を得ています。
 品質管理基礎・実践/ヒューマンエラー予防/QC七つ道具・QCストーリー
 トヨタ生産方式/TOC理論/DBR理論/スループット会計/FMEA・FTA/トヨタ式DRBFM
 実験計画法/なぜなぜ分析/4M管理/QC工程図作成/統計解析
 階層別教育/事業計画書・業務計画作成/DXの進め方/製造業のマーケティング(BtoB)
 仕事を楽しくする生き方とは?
  <プロフィル詳細  <ご挨拶