潜在不良(リスク)と気づきの重要性とは?製造業のNew品質管理用語(キーワード)

顧客の期待するまたはカタログ上の機能を果たさない製品は不良品と定義
されます。設計工程、製造工程においては、市場のあらゆる環境と使用条件
において故障が発生しないよう、不備のない製品や工程の信頼性設計
(安全性設計)に努めなければなりません。

1.潜在不良とは
しかしながら評価テストや検査で合格となった製品が、市場において故障
することがあります。
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潜在不良とは、設計から製造、輸送段階で検出されずに市場で顕在化する
機能上の欠陥、部品不良などを指します。欠陥や不良の流出が原因となって
故障が発生すると事故や災害に発展することがあります。

企業は、人的被害や経済的損失(リスク)を招く事故や災害発生をなくす
こと、またはできる限り軽減する努力を怠ってはならないのです。
リスクアセスメント設計FMEA工程FMEAは、潜在不良をモノを作る
前の上流で顕在化するツールとして使用します。

2.「気づき」の重要性
設計者が、設計時点で問題に「気づく」こと、また製造工程で管理者、作業者
工程や製品の「異常」に「気づく」ということが重要になっています。
つまり業務の中に「潜在する問題」を「発見」するしくみを組み込むことが
重要であり、これからの品質管理は、問題に「気づく」こと、市場における
リスクを低減させることに重点を置き欠陥や不良を市場に流出させない
ことが重要になります。

最近は、IT技術の発達で、コンピュータが問題や異常を検知して知らせて
くれることが可能になって来ました。しかし、それはまだごく一部でしか
なく、また最終的に人がシステムや機械を使うのであって、やはり手遅れに
なる前に「人が気づく」ということが重要です。

「気づき」のためのツールを活用して漏れのない対策を講じて行くことが
重要となります。



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製造業の未来に向けたメッセージ

★製造業改革 三つの柱
一つ目:人材育成
二つ目:技術力(品質)向上
三つ目:下請け体質からの脱却(顧客開拓のしくみ)


日本のものづくりは、人に受け継がれてきた熟練技能と、全員一丸となって困難に立ち向う、力の結集力より優れた製品が生み出され世界的に高い評価を受けてきました。

 しかし、これだけでは、これからの時代に中小が生き残っていくことは困難になって来ました。市場の厳しい品質要求に応えていくこと、また多様なニーズをとらえて機敏に対応していくことが求められますが、売り上げの伸び悩み、人材難熟練技能者のリタイヤなど、経営資源の不足する中小企業では今までのやり方では対応が困難となっています。

 中小企業にとって今求められるのは、このような時代の要求に応えられる若手人材を育成することです。必要なのは、自ら課題を設定してそれを解決していける「自立型人材」です。また、デジタル革命が進む中、IOT・AIなどの知見を持つ技術人材の育成も急務です。

 IOTの時代が到来し、ルーチン業務は機械への置き換えが加速するといわれています。機械により生産性向上を図ってその分人は付加価値業務へシフトし、新たな製品や新市場の開拓を行い、利益を確保していかなければなりません。デジタル化社会の今こそ、中小企業は、顧客視点のきめ細かいアナログ対応力が求められています。

 経営層は、これらの時代の変化を捉えて、従来からの下請け体質を打破し、果敢に事業変革にチャレンジしていかなければ明るい未来は開けません。

・自立型人材の育成
・差別化固有技術の深耕
・顧客対応組織の新設

など、中小企業の持つソフトな経営資源(人、技術、組織)と、アナログ対応力(顧客の期待に沿う)に磨きを掛け、これらを武器に新たな事業の可能性を追求し、利益を得ていくことこそ日本の中小製造業に課せられた使命と考えます。

   高崎ものづくり技術研究所
   代表 濱田金男