製造業では明文化されたルールとして工場共通の規定、各業務規程、作業の
標準などが存在します。その中身はいずれも、実務者レベルが業務遂行上
守らなければならないルールですが、実は経営者が守るべきルールも存在
することも忘れてはなりません。
ISO9000では、トップマネジメントの役割が規定されています。
しかし、その内容は具体的なマニュアルとしてはほとんど存在しません。
ISO規格では、トップマネジメントの強力なリーダーシップなくして企業の
有効な運用はできないと考えられているわけですが、そもそも経営の手順を
ISO事務局が勝手に作って経営者に守れという訳にも行きませんし、かと
いって、経営者自らが自分の業務の手順書を作ることはありません。
経営者は、品質方針を通じて、「組織が目指すべき方向性」を示し「リーダ
ーシップ」を発揮することや「組織の運営」「コミュニケーション」と
いった企業経営そのものに関わる事項について一定のルールを守って行動す
る必要がありますが、ほとんどが暗黙のうちに運用されています。
では、いったいどのような内容のルールが必要でしょうか?
・その一:マネジメントとリーダシップは経営の両輪
・その三:リーダーシップのルール
・その四:方針管理と方針展開
・その五:組織マネジメントとは
・その六:組織管理3つのルールとは?
・その七:コミュニケーションルールとは?