これがFMEA簡易評価法の正しい実施手順(中小企業ですぐに使えるDRBFM)(4)セルフFMEA

今回は、セルフFMEAについて解説します。
セルフFMEAとは、設計時に採用した新規点・変更点を対象に心配点を挙げ
製品に影響が出ないようにボトムアップ解析を行いながら設計を進めていく
ことを指しています。



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前回までに説明した新規点・変更点リストにより対策が必要となった項目を
「セルフFMEA評価シート」にまとめます。
(FMEAレビューのインプット情報)

最初に新規点・変更点リストを作成し、次にセルフFMEA評価シートを作成
する手順とする理由は、新規点・変更点を設計検討の過程でその都度一覧表
に記録し、履歴を残すことで漏れを防ぐためです。

ほとんどの設計者は、この部分を頭の中で実施してしまうため、設計図面が
完了した時点で、どのような心配点、不安点があったのか、見える化されて
いないため忘れてしまっているのです。

その不安点、心配点を、実験確認等により、問題発生がないかどうかの確認
結果をセルフFMEA評価シートにまとめ、この後実施するFMEAレビューの
インプット情報とします。

セルフFMEA1.jpg

対策欄は対策項目と、その効果を定量的に示すこと、また確認実験が必要な
場合は実施後の結果を記入することし、試作評価で確認することは避け、
あくまでも設計図面作成前に検証を済ませておくことが重要となります。

FMEA簡易法実施手順 (その2)で解説した故障モード一覧表、故障モード抽出
表は、使用シーン、故障モード、故障発生に気づくためのツールとして非常
に有効なツールとなります。

設計者は、セルフFMEAを実施した後、結果をまとめ評価シートを作成し
FMEAレビューのインプット資料として準備します。

<参考文献>

 ・NewFMEA(DRBFM)/FTA実践マニュアル(実務編)(6000円)
 ・New製造工程FMEA実施手順(6000円)
 ・FMEAの効果的実践講座(基礎編)(6000円)

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