今回は、FMEAレビューについて解説します。
FMEAレビュープロセスでは、セルフFMEAの結果を基に、レビュアーによる
抜け漏れ確認(デザインレビュー)を実施します。
難しい理論よりも設計者が簡単に未然防止に取り組める手法(事例も豊富に紹介)
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FMEAレビューでは、有識者とのディスカッションを行う中で、ほかに心配点
は無いか?他の原因は無いか?など設計者だけでは考えつかない問題が潜んで
いないかどうかを議論することが重要です。
この場は、図面の「あら捜し」や形式的な承認を得るためのデザインレビュー
であってはなりません。
①レビュアー
設計者(関連部門)、生産部門、協力会社、品質部門、サービス・保守部門・・
②レビューの対象
・現物(部品、製品)、流用元設計品
・図面類
・故障モード一覧表/故障モード抽出表
・新規点・変更点リスト
・セルフFMEA評価シート
③レビューの観点、内容
・設計者は、新規点、変更点を中心にその内容と設計の根拠を説明する
(新規点・変更点リスト,セルフFMEA評価シート)
・レビュアーは、設計根拠、対策内容は十分か?漏れはないか?という観点で議論する
故障モードは他に無いか?
発生メカニズムは?お客様への影響は他に無いか?
対策は万全か?
作り難い点はないか? 保守しやすいか?
・レビューのアウトプットとして、社内基準に基づいて「信頼性・安全性」は万全
かどうかを判断し、FMEAレビュー評価シートに記入する(対策要/不要)
以上により、DRBFMは終了とし、FMEAシートを完成させます。最後に、企業と
してこの製品の市場投入可否判断を行います。以上が、DRBFMの実施手順の
詳細です。