現場改革を阻む暗黙のルールとは?“脱”下請け・中小製造業復活7つの改革
中小製造業に焦点を当てて、課題を克服するための改革案を提言!
(内容の一部を紹介します)
受注加工生産型中小企業にとって、今後飛躍を遂げるためには、まず
乗り越えなければならない壁が存在します。それは「下請け的体質」です。
今までの仕事のやり方が頭から抜けず、知らず知らずのうちに暗黙の
ルールとして「下請け的」な考え方、行動が身についてしまっている
のです。いくらIOTの導入や、ロボットを導入しても、企業として
の根本が変わらなければ効果はなく、スマートファクトリーは夢の
また夢の世界となってしまいます。
よく、企業を訪問すると応接室や社長室に「顧客第一主義」という掲示
が目に入ってきます。
しかし社員は「お客様第一主義」をどのように理解して仕事に生かそう
としているでしょうか?また経営者は「お客様第一主義」をどのように
理解し、経営に生かそうとしているでしょうか?
スローガンを掲げるのはいいのですが、では実際どのような行動に結び
つけて行くのか具体的に示している企業はごくわずかです。そして、
お客様から言われたモノを言われた通りにつくるのを仕事としている
企業の多くが赤字経営に陥っています。
中小製造業復活の鍵は「脱」下請け体質。半世紀にわたって製造業に携わった
経験から、中小製造業にとって重要な7つの改革を提案!
現場改革を阻害している暗黙のルールとは何か?スマートファクトリー化は
中小製造業の救世主か?中小製造業こそ熟練技能を磨け!
【目次紹介】
第一章 モグラたたきのカイゼン活動から脱皮せよ
第一節 モグラたたきの品質管理
1.モグラたたきの根源はカイゼン活動
2.後追い対策はどのようなステップで進めるのか?
【事例研究1】不良品の混入
3.問題の放置が不正を生む
第二節 守りから攻めの品質管理へ
1.品質クレームゼロをどうやって実現するのか
2.潜在する問題とはどのような問題か?
【事例研究2】リコール問題:車両火災事故
3.未然予防のしくみとは
4.顧客の期待に応える品質管理とは
第二章 現場改革を阻む暗黙のルールとは
第一節 ルールを守ることは良いことか
1.ルールと慣習、どちらが大事?
2.良い風土と悪い風土
【事例研究3】ある部品工場の検査員からの質問
3.ルールを守ることは良い事か?
4.ルールの徹底には時間が掛かる
5.暗黙のルールとは
第二節 経営者を支配する暗黙のルール
1.経営者の守るべきルールとは
2.明文化されない経営者のルール
3.リーダーシップのルール
4.方針管理と方針展開のルール
5.「STPDサイクル」と「SWOT分析」のルール
第三節 組織運営を支配する暗黙のルール
1.組織マネジメントとは
2.マネジメント3階層のルール
3.組織形態のルール
4.コミュニケーションのルール
第四節 熟練技能者を支配する暗黙のルール
1.熟練技能者の持つ技能とは何か
2.熟練技能をどうやって継承させるか?
3.OJTのルール
【事例研究4】設計スキルの向上
第三章 スマートファクトリーは中小製造業の救世主となるか?
第一節 スマートファクトリーへのロードマップ
1.ものづくりのスマート化とは
2.スマート化のロードマップ
第二節 スマートファクトリーへの取り組みと課題
1.協働ロボット導入による生産性向上
【事例研究4】プラスチック生産ラインへロボットを導入する
2.IOTシステム導入による設備の稼働率向上
【事例研究5】プレス機械にセンサを付けて稼働監視する
第三節 利益は現場に埋もれている
1.TOC(制約条件)理論とは
2.スループット会計
3.埋もれている利益を現場から掘り出す5つの方策!
第四節 進化したQCサークル活動
1.e-QCCの活動とは
2.うまくいかない現場の改善活動
【事例研究6】士気が上がらない現場の改善活動
3.正しい改善活動の進め方
第四章 下請け体質から脱し成長する組織へ
第一節 環境の大きな変化と中小製造業の戦略
1.スマイルカーブと製造業の付加価値
2.中小製造業のスマイルカーブへの対応
第二節 求められる“脱”下請け体質
1.製造業の経営環境の急激な変化
2.お客様第一主義と抜けきらない下請け企業的発想!
3.下請け体質から脱却できない中小製造業の特徴
4.自社の付加価値を提案できる会社になるためには
5.受注加工生産企業の差別化技術
第三節 現場改革の原動力「中核人材」
1.緊急課題!現場の中核人材の育成と現場力の強化
2.入社後5年後までの人材育成計画の立案
3.権限委譲と修羅場
第四節 中小製造業にとって重要な7つの改革
1.成長しない組織
2.学習し成長する組織
3.中小製造業の7つの改革とは