トヨタ式DRBFMを徹底的に理解するには?:FMEAとの違い・実施フローは?(メルマガバックナンバー)

トヨタ式DRBFMを徹底的に理解する  (FMEAとの違いは?実施フローは?)

DRBFMは、トヨタグループで採用されている変更点に着目したFMEAの
ツールです。日産が採用しているQuick DRも、ほぼ同じ考え方の未然防止
手法です。

一般的な解説では、DRBFMの目的は、設計のほとんどが、従来設計を一部
アレンジして行われていることに着目し、「変更点」と「変化点」「新規
点」に注視し、「なぜ、そのような設計をしたのか」について徹底して
議論するとあります。

しかし、抽象的な説明では、実務上どのように進めたらいいかがわかり
ません。そこで、当研究所では、正しいDRBFMの考え方のもとに、新た
なツールを開発し、従来のFMEAとの違い、具体的な実施方法について
明らかにしています。

また、それらはサイト記事・解説書・DVD・セミナーにて情報発信を
行っています。FMEAを実施する上で大事なことは、機構や回路設計、
製造工程設計の時点で、基本的な「故障モード」の影響を考慮しながら
設計を進める姿勢「気づき」が求められ、そのような設計手順を標準化
しておくことが重要です。

しかしその前に設計者自身が、DRBFMの考え方に基づいた信頼度の高い
設計に心がけることが重要なのです。
例えば
 ①この製品の市場での使われ方、使われる環境はどのようなものか?
 ②腐食や劣化が起きないだろうか?どのような使われ方をしたら腐食
  するだろうか?
 ③この部品が繰り返し応力で破損したらどうなるか?
 ④この工程で、部品を付け間違えたら、製品にどのような影響が出る
  だろうか?

このような考え方の設計を標準化したものがDRBFMそのものなのです。

品質管理は「その道具(手法)の使い方を学ぶ」だけでは役に立ちません。
道具の目的、使い方、効果を正しく理解し、どの時点でどの道具をどんな
目的でに使うのかを判断しなければいけません。
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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
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