優れた外注先は、探す努力をしないと見つからないものです。
知名度は低いが、小規模でしっかりした外注先を探し出すのは調達担当者
の腕の見せ所でもあるのです。
★YouTubeミニ解説
1.委託先選定のポイント
海外外注工場選びでは、まず経営者やスタッフがどこまで本気で協力し、
要求内容を何処まで理解して聞いてくれるかにかかっています。判断する
内容として
・レスポンスの速さ
・期限を守ること
・依頼した内容に対し、結果が悪い場合でも、真摯に対応してくれること
・価値判断が一致していること
などです。品質重視をうたい文句にしている企業でも実態が異なる場合も
多いので注意が必要です。品質を短期間に見極めることは難しいですが
・日本メーカーから継続して受注している
・スタッフが長期日本滞在で、日本的感覚を身に着けている
など、過去の実績を重視し外注先選定を行うなら大きな失敗は避けられます。
しかし、運悪く品質維持・改善努力を全く行わない外注企業と付き合って
しまった場合、そこで品質改善努力のために労力を費やすのではなく割り切
ってその労力を別のメーカーを探すために使うべきです。そのような工場は
日本的な考え方で、工程を改善させようとして上手くいった例はほとんど
ありません。
2.基本契約の取り交わし
今後発生し得るトラブルなど、あらゆる事態を想定しながら、何らかの取引
契約を事前に交わしておくことが重要で、契約によって、トラブル発生を
事前に阻止する効果もあるため、関係が良好な間に、契約を結ぶことが重要
となります。
万が一トラブルが発生すると、日本企業とは異なり、商習慣の違い、言葉の
問題などによって誤解が生じたり、憎悪の感情が先に立ったりして、解決が
困難になる場合も多く発生します。
裁判や調停の場に持ち込まれることも想定し、契約の内容には、契約不履行
契約違反の場合の処置、賠償請求なども明確に明文化しておくことが、外国
企業との契約では重要になってきます。
契約書作成に当たっては、自社が何の仕事をどのように委託したいかを考え
ながら項目・内容にもれがないよう、自らが考え、作成します。その上で
契約不履行時の処置方法、ペナルティーなどの項目について、弁護士などの
専門家に最終的なチェックを依頼します。
作成に当たっては、発注元と下請けとの上下関係っではなく、あくまでも
対等なパートナーとして外注先企業を位置付けることが重要なポイントと
なります。
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