失敗しない海外委託生産(3)委託先製造工程管理の4つのポイント

海外外注での生産を行う場合、不良品を日本へ入れさせない事が大前提と
なります。それは不良であっても外注企業に戻すことが難しいからです。
そこで管理が手薄になる海外工場における人、機械設備、方法など品質管理
のポイントについて解説します。

 工場監査・工程監査のポイント、新製品立ち上げ手順など、品質管理のポイントを詳しく解説します

 ★YouTubeミニ解説



1.検査で流出を防ぐ
第一に、何としても不良流出を防ぐため最終工程における検査を強化しな
ければならなりません。日本の品質管理の常識である「工程で作り込む」
と言う考え方を捨てて、まずは、「検査で流出を防ぐ」という考え方を
優先することです。

検査員の増強、検査機器の導入を行い、徹底的な検査体制を敷き流出を止め
た後、できるところから工程改善の取り組みを進めていきます。
日本人が付きりで検査を行って品物をハンドキャリーで日本に持ち込むなど
は、今までは可能でした。
しかし、コロナ禍の時代、自由に行き来することがままならない中で、確実
に検査を実施するには技術進歩が著しいデジタル機器の導入を進めます。
最近は、色々な機能を持った画像センサーが普及しつつあり、「寸法測定」
や「キズ・色」などを機械で判定させる機器の導入も検討の対象とすべき
と考えます。

2.IOTの活用
IOT導入による、機器の稼働状況の把握、不良データ、検査データの吸い
上げなど様々な情報がリアルタイムで把握できるようになってきました。
しかし、ものづくり現場と他の機能部門をつなぐ、あるいは複数の企業の
ものづくり現場をつなぎ飛躍的に生産性を向上させるIOTプラットフォーム
の構築・活用については、日本国内では事例がほとんどなく、自社工場内
のデータの見える化に留まっているのが現状です。

従来型の現場改善の延長によるIOT導入から、今後は海外外注企業も巻き
込んだIOT導入の取り組みによる新たな付加価値を生み出す企業ネット
ワークの構築をこれからは目指すべきと考えます。

3.豪華な設備に惑わされるな
現地工場を訪問した時、設備の立派さに驚かされることがあります。
ところが、これに惑わされて生産を委託したところさんざんな目に合った
という話をよく聞きます。結局、設備そのものの性能は良くても、それを
使いこなしているかどうかが鍵になります。

加工機械は、その機械ごとに特性を把握しているかどうか?また、加工材料
によって、加工速度、エンドミルなどの管理方法はどうやっているか?
精度の測定を、定期的に行っているか?など設備の維持管理の仕組みをしっ
かりと構築しているかどうかを見極める必要があります。それには試作を
何回かに分けて実施し、毎回同じ品質のものが出来てくるかを確認する
事も必要になってきます。

また、測定機は備えられていても、実際に測定できる人がいない、また測定
機が校正されていなかったなどは良くある話です。測定機があるからと言っ
て安心せず、飾り物でないかどうか?使っている形跡があるかどうか十分に
確かめる必要があります。

4.ミスを防止する仕掛けが重要
海外では作業者の定着率が低いため、どうしても教育訓練が手薄になり、
ミスも多発します。そこで、ポカヨケ治具、専用工具、人を介さずに測定
や検査ができる自動計測器・検査機、機械設備のアラーム停止機構(自働化)
の導入を進めます。

見た目で検査が難しい、塗装工程、メッキ工程、熱処理工程、溶接工程など
は、抜き打ちで工程監査を行うなど手間が掛かります。日本と異なり、工程
が一定条件を保つ管理が行われているとは限らず油断は禁物です。

従って、このような特殊工程はなるべく海外では実施しない工法を採用します。
安く、良いものを調達するには、それなりの事前準備、不良を流出させない
管理体制が必要で、日本で調達する感覚で、価格だけを追求すると、安かろう
悪かろうの世界から抜け出せないことになります。

 ★無料会員登録はこちらから(解説書・DVD割引)

 無料ネット相談:問い合わせ/質問など <こちら
 無料品質管理書式フォーマット・簡易マニュアル <こちら
 無料メール講座(品質管理基本/設計品質向上/経営品質向上)<こちら
 YouTube動画サイト <こちら

 ★マニュアル・テキスト一覧表ダウンロード<こちら


募集中のセミナー一覧です。 
無料】オンラインセミナー
有料】オンラインセミナー
【2026年1月~8月:毎月開催】
工場技術者スキルアップ研修
 デジタル技術を駆使した品質管理の
 ポイントを徹底的に理解する
【2025年11月~2026年3月:毎月開催 】
“AI駆動型”品質改善実践セミナー
 中堅社員・製造技術者向け、AIフル活用
 品質対策、生産性向上対策

【2026年5月~6月:6回シリーズ】
現場で即実践「QC手法6ステップ講座」
 指示待ち若手社員から自ら動く社員に
 変わる
電子データ版の製造業の現場ですぐ役立つ実務マニュアルシリーズです。最大40%割引あり
製造業の手順書シリーズ
(実務主体の管理手受・ツール、AI/デジタル化手順)
Proマニュアルシリーズ
(品質管理の普遍的な基本・マネジメント手法)
 設計技術者・設計管理者向け:設計管理・ナレッジ
 マネジメント、トヨタ式DRBFMの実施手順

 現場管理者・技術スタッフ向け:新製品立上げ
 ・品質作り込み手順、工程監査チェックシート

 工場長・現場管理者・技術スタッフ向け:AI
 デジタル化で生産性向上・品質向上を図る

 企業内集合教育・個人学習用:品質管理基本
 QCサークル活動発表事例(問題解決型・
 課題達成型)FMEA実施手順
 新人から経営者まで、階層別に品質管理基本を
 理解する

 現場管理者・技術スタッフ向け:日常管理の
 考え方、仕組み構築方法を解説

現場管理者・リーダー向け:生産性向上対策
 QCサークル活動事例

 工場長・現場管理者・リーダー向け:理論だけ
 でなく、現場の具体的な問題解決、仕組みの
 対策・水平展開手法の解説
 
20211018_142638-removebg-preview.png
 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
 日本が誇るものづくり技術にもっと磨きを掛けよう!!

 設計、製造、品質管理、海外工場管理などの実務経験45年
 製造業のあらゆる業務に精通!講演テーマも下記の通り
 多岐にわたります。  ★講演(セミナー)のご依頼は<こちらから
0524_2.jpg

 <講演・セミナーテーマ> 事例を豊富に紹介、すぐ使える実践的内容で好評を得ています。
 品質管理基礎・実践/ヒューマンエラー予防/QC七つ道具・QCストーリー
 トヨタ生産方式/TOC理論/DBR理論/スループット会計/FMEA・FTA/トヨタ式DRBFM
 実験計画法/なぜなぜ分析/4M管理/QC工程図作成/統計解析
 階層別教育/事業計画書・業務計画作成/DXの進め方/製造業のマーケティング(BtoB)
 仕事を楽しくする生き方とは?
  <プロフィル詳細  <ご挨拶