4M変化点管理は、特に多品種少量受注生産工場における日常管理の重要ポイントです。
取引先からの要望で変化点管理を実施しなさいとよく言われることがあります。
しかし、言われてから慌てて実施するのではなく、トラブルを防ぐ予防処置として
予め、ルールを定めておく必要があります。
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●不具合の発生を未然に防止するにはどうしたらよいか?
製造工程における日常の主な管理は4M変化点管理そのものと言っても過言ではなく
多品種少量生産工場では増々その重要性が高まっています。
●4M変化点管理フロー
4M変更管理(変化点管理)の目的は、「不良の前兆を捉え、対策する」です。
その手段は様々ありますが、「初期流動管理」「異常の検出・対策」「重点管理」
「見える管理」などです。
これらは、不良や納期遅れが出る前に、事前にその「芽を摘んでしまう」こと
で不良を発生させない、影響を広げない、流出させない、納期遅れを起こさないなど
の効果があります。
以下に、4M変化点管理フローを示します。
設計変更や工程変更、あるいは材料変更が発生した時、どの部門がどのようなアクション
を取るのかがわかります。
また、工程で異常が発生した時の処理ルールも決めておきます。
●管理項目、手順を決める
製造工程で、何を管理すれば不具合が発生しなくなるのか、項目を抽出して管理方法
を決めます。
意図的であれ、意図的でない変化点であれ、工程が乱れないように管理する項目
を決め、日常管理の中で手順化しておきます。
下図は、4M変化点管理表です。

そのほか、客先提出用の4M変更申請書、設計変更通知についても参考にしてください。


●変化点管理で重要な5つのポイント
①重要管理項目を決める
すべてを均一に管理することはできないので、重要製品、重要寸法、重要
工程などを決めて点検点・管理点を定義します。
重点管理では、一般の管理とは異なり、異常の監視周期の頻度を上げる、
工程の点検項目・品質特性の監視項目を増やすなどの管理方法を取り、異常
を漏らさず検出します。
②予測可能な変化点の事前管理手順を決める
あらかじめ予測が可能な変化点発生時の管理を明確にします。
設計変更、工程変更、段取り替え、人の交替など、それぞれに応じて
管理方法を決めます。
③突発的な変化点発生時の管理手順を決める
予測できない突発的な変化点発生時の管理を明確にします。
停電、不具合発生による作業中断、機械の故障、ヒューマンエラー発生
など、問題を放置せず、速やかに原因究明と処置を行い、再発防止を図る
必要があり、そのため下記④、⑤について事前に決めておく必要があります。
④異常を定義する
何を異常と定義するか点検項目、手順、判定基準を明確にします。
これは、先手管理を行うために、自社の今までの実績や経験から、抽出
すべき内容であり、世の中で決まっているわけではありません。異常が
発生するのは、何らかの変化が生じていると考えられるのでそれを突き
止めて対策を講じます。
⑤管理状態の見える化
異常状態や管理すべき変化点の項目をリストアプし、それを誰もがわかる
ように見える化します。また処理ルートや管理責任者を決めます。
4M管理ボード、アラーム表示などが有効です。
変化点管理は、日常管理の大部分を占める重要な管理であり、管理監督層は
「異常」「重点項目」「予測できる変化点」「予測できない変化点」など
管理方法について、明確に答えられるようにしておかなければなりません。
そのほか、「協力工場の4M変更管理」「統計的解析手法による変化点の捉え方」
「初期流動管理」等の詳細は下記のマニュアルを参照してください。
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