コロナ後において、DX化、デジタル化の波が急激に進展しています。
しかし、日本の製造業におけるDX化は大企業において、その取り組みが
見られるものの、中小においては進んでいない、むしろ後退している
とも言われており、その課題を明らかにして早急な対策を行っていく
必要があります。
現場管理者の視点から見たDXの進め方とは?トップ方針と現場の活動の融合
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データ・デジタル技術活用で成功に導く
1.製造業において必要なデジタル技術
一般的には、以下のような技術があげられます。
①インターネット・オブ・シングス(IoT)、人工知能(AI)、自律
ロボットなどを活用した自動化とデジタル化
②製品の設計や製造プロセスのシミュレーションを行うことで、生産性
の向上と品質の確保を図る。(デジタルツイン技術)
③デジタル技術を活用してサプライチェーン業務を変革する「デジタル
サプライチェーンマネジメント(DSCM)」による、部署間および企業
間のデータを可視化、タイムリーかつ精緻にサプライチェーンの状況の
共有化を図る。
④製品の起源から消費までのトレーサビリティを確保することで、品質
管理やリスクマネジメントに役立てる。
これらの技術は製造業のデジタルトランスフォーメーションを促進する上
で重要な役割を果たします。
しかし、日本の製造業がデジタルトランスフォーメーション(DX)化が
なかなか進まず、海外と比べると遅れているのも確かです。
2.日本の製造業のDX化が遅れている理由
①日本の製造業は長年にわたる歴史と実績があり、従来の製造方法に
対する信頼感、従来技術に対する誇りが強いため、新しい技術の導入
に対する抵抗がある。
②製造業においては大規模な投資が必要なデジタル技術導入に対する
将来を見据えた場合のためらいと、資金的余裕から投資不足となっている。
③デジタル技術を活用するためには、専門的なスキルを持った人材が
必要であり、その人材不足がDX化を妨げている。
④多種多様なデジタル技術があり、製造業にとって最適な技術の選択が
困難である。
これらの問題を克服するためには、製造業者がより積極的にDXへの取り
組みを進め、技術的なリーダーシップを発揮することが重要であり、
また、政府や産業団体の支援が必要です。
3.中小製造業のDX化の方策
(1)自社に最も適合した製造プロセスの自動化やデジタル化を進めること
で、生産性の向上とコスト削減を図る。
①製造ラインのモニタリング:製造ラインをデジタルツールを使って監視
する、データの自動収集することで、生産性の向上と品質の向上を
図ります。
②電子化されたワークフロー:製造作業をデジタルワークフローに統合
することで、作業効率の向上とミスの低減を図ります。
③スマートな製造計画:人工知能や機械学習を活用した製造計画を導入
することで、生産性の向上とコスト削減を図ります。
④製造の最適化:製造データを分析して製造プロセスを最適化することで
生産性の向上とコスト削減を図ります。
(2)製品の品質の向上を図り、顧客満足度の向上を図ることで、競争力を
高める。
①製造プロセスの自動化:製造プロセスを自動化することで、人的ミス
を減らし、生産性を向上させます。
②機械学習や人工知能:機械学習や人工知能を活用することで、品質管理
や不正解析などに利用することができます。
③製造プロセス監視:製造プロセスをリアルタイムで監視することで、
品質の向上と不正の及早い発見を図ります。
④製品データ管理:製品のデータを管理することで、品質のトレース性を
向上させます。
⑤供給チェーン管理:供給チェーンを管理することで、製品の品質管理
を強化します。
このように、従来の製造ビジネスモデルからの変革を図り、新しいビジネ
スチャンスを探すことで、長期的な競争力を確保します。
また、海外市場への展開を図り、新しい顧客層を開拓することで、長期的な
収益性の向上を図っていくことも必要と考えられます。
工場の管理者や技術者は、常に世の中動向をウオッチし、新しい技術の導入
検討、デジタル技術の習得に努めていくことが必要です。
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