日本の大手企業では、かつてイノベーションに成功した企業の代表的な
ものとしては、以下が挙げられます。
ソニー: オーディオ製品やテレビなどの家電製品を製造するメーカー
パナソニック: 家電製品、自動車部品、照明器具などを製造するメーカー
ニコス: 医療用電子機器を製造する企業
キヤノン: カメラ、プリンターなどを製造するメーカー
ブラザー工業: プリンターやFAXなどのオフィス機器を製造する企業
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では、中小企業ではどのような例があるでしょうか?

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1.企業のイノベーションが困難な理由
近年、日本ではイノベーションが起きにくいと言われていますが、その理由
は一体何なのでしょうか?
①リスクとコスト: 新しい製品やサービスの開発や導入には高額の費用が
かかり、失敗した場合は大きなリスクも伴います。
②技術的な壁: 新しい技術の開発や導入には技術的な課題があり、解決
するのが困難な場合があります。
③組織文化や人材: 企業内での新しいアイデアや技術の導入には組織文化
や人材の支援が必要ですが、これを得るのが困難な場合があります。
④競合他社: 他社との競争や市場動向などの外的要因により、イノベー
ションが困難な場合があります。
2.企業がイノベーションに成功するには
これらの問題を克服するためには、高い技術力や経営力、適切なリソース
配分などが必要となり、中小企業にとっては大きな障害となっています。
そこで、企業がイノベーションに成功するためにすべきことは以下の通り
と考えられます。
①顧客ニーズに対応した製品やサービスの開発
②革新的なアイデアの生み出しと確立
③チーム内外のコラボレーションを促進すること
④リスクの評価と適切なリソースの配分
⑤市場動向や技術的なトレンドを把握し、適切に対応すること
⑥適切なマーケティング手法を採用し、顧客にアピールすること
⑦イノベーションのサポートシステムの構築と継続的な改善
などがあげられますが、それには特に人材の育成強化が必要になりますが
イノベーションに成功するためには、次のようなタイプの人材が特に必要
と考えられます。
①クリエイティブなアイデアを持っている人
②市場動向や技術トレンドに敏感な人
③チーム内外のコミュニケーションを円滑にするリーダーシップのある人
④リスクマネジメントやリソース配分に熟練のある人
⑤顧客ニーズを理解し、顧客の価値を最大化することを考える人
⑥新しい技術やビジネスモデルを採用することを考えている人
⑦イノベーションのサポートシステムを構築・維持することに熱心な人
などで、①、②は、常にアンテナを張り、トレンドを敏感にキャッチし
そこからアイデアを創出するセンスを持ち合わせている人であり
③、④、⑦は、マネジメントに長けている人、⑤、⑥はマーケティングや
事業戦略に長けている人などが必要なことが分かります。
3.イノベーションに成功した中小企業の例
規模の小さい企業の成功例もいくつかあります。例えば
①エコージャパン: 廃棄物処理技術を改良し、環境に優しいソリュー
ションを提供する企業
②アールエフ: 医療産業分野においてカプセル内視鏡やデジタルX線
センサーなどを開発
③グローバルマイクロニクス: 小型・低消費電力のセンサー製品を開発
・製造を行う企業
④田代合金所: 活版用活字合金の製造から鋳造技術を活かして、アクセ
サリーや内装業に進出
⑤TSUKUMO:SDGs×日本製ビーチサンダルをテーマに廃材やサトウ
キビを使った環境に優しいビーチサンダルを開発
これらの企業は、独自の技術やアイデアを活用して、市場に新しい価値を
提供していますので参考にして頂きたいと思います。
東京商工会議所が2021年に実施した「中小企業のイノベーション実態調査」
によれば、イノベーション活動に取り組んだ中堅中小企業はイノベーション
活動によって得られた効果について、以下のように回答しています。
①新規事業の開発
②競合との差別化
③業務効率化
④従業員一人当たりの利益率が増加
⑤社員の技術レベル向上
⑥競合との差別化
上記のアンケート調査から、革新的なイノベーションの取り組みが中小企業
にとって重要であることがわかります。
中小企業にとってのイノベーションとは、中小企業白書2009年版「~イノ
ベーションと人材で活路を開く~」では、中小企業にとってのイノベーション
について「研究開発活動だけでなく、アイディアのひらめきをきっかけと
した新たな製品・サービスの開発、創意工夫など、自らの事業の進捗を実現
すること」と定義しています。
中小企業は、大企業に比べて資本力はありませんが、組織が小さいため柔軟
な対応が可能です。激変する市場環境に対応して、商品やサービスの開発に
取り組むことが重要です。
白書によれば、新製品の割合が一定程度高い中小企業は、売上高が増加して
いる企業が多い傾向にあります。
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