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市場トラブルゼロ実現のために重要な3つの品質対策とは?発生した問題を再発させないための是正処置、水平展開の方法

製造業の業務におけるトラブルや、製品の不良は、流出させないために
以下の3つの対策を講じます。
 第一に物理的な処置や検査の強化など、即刻手を打つ
 第二に、仕組みの不備な点を見直し、周知徹底する
 第三に、できるだけ広範囲に対策が及ぶように、水平展開を図る

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では3つの内容について、具体的に解説します。
1.市場流出防止のため物理的な処置や検査の強化などにより即刻手を打つ
(1)品質検査の強化
製品の不良を市場に流出させないために、生産ラインや工程ごとに厳格な品質検査
を実施します。これにより、不良品の早期発見と排除が可能になります。
また、不良が検出された場合、速やかにその製品を隔離し、再検査を行います。
不良の原因を特定し、他の製品に同様の問題がないかを確認します。

(2)トレーサビリティの確保
製品が不良品だった場合、その製造過程を遡ることができるようにトレーサビリティ
を確保します。原材料や製造過程の情報を管理することで、問題の特定と再発防止が
容易になります。


2.同じ問題が繰り返し発生しないように、仕組みの不備な点を見直しする
(1)工程の5Mの不備を改善
不良品の原因となる工程やプロセスを見直し、効率化や品質向上のための改善策を
導入します。新たな技術や方法を取り入れることで、問題の改善が可能になります。
なぜなぜ分析などの原因分析ツールにより再発防止策を講じます。

(2)リスク評価と予防策
過去のトラブルや不良の経験を踏まえ、類似のリスク要因を事前に評価し、予防策
を立案します。予防的なアプローチにより、将来の問題を回避します。


3.広範囲に対策が及ぶように、上流工程へフィードバックし水平展開を図る
(1)標準化と共有化
問題解決や改善策を標準化し、複数の工程や部門に共有します。共通の手法を採用
することで、全体に対策が広がり、統一された品質と効率を確保します。

(2)コミュニケーションの強化
異なるチームや部門間でのコミュニケーションを活発化させます。情報共有やベスト
プラクティスの共有を行うことで、トラブルへの対応力を強化します。

(3)予防と水平展開
製造業のクレーム対策に於いて是正処置とはどのような処置でしょうか?
是正処置の意味、また再発防止、水平展開、予防処置の違い、更に、標準化と歯止め
について、すべての用語を正確に区別して答えられるようにしておく必要があります。

(4)工程設計段階でQC工程図や作業指示書に対策を盛り込む
未然にトラブルや不良を発生させないように、上流工程において予防策を講じること
で製造工程における不良発生や、流出を防止します。
新しいプロジェクトやチームに参加することで、さまざまな経験を積むことができます。
他部門との連携やクロスファンクショナルな活動を通じて、幅広い視野を持ちます。

企業は、これらのアプローチを組み合わせて、若手社員の専門性を高める環境を整える
ことが重要です。組織全体で専門性を育成し、付加価値の高い製品やサービスの提供を
実現しましょう。

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 合同会社高崎ものづくり技術研究所代表の濱田です。
 日本が誇るものづくり技術にもっと磨きを掛けよう!!

 設計、製造、品質管理、海外工場管理などの実務経験45年
 製造業のあらゆる業務に精通!講演テーマも下記の通り
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