生産性向上と近い概念として「業務効率化」が挙げられる。
ほぼ同じ意味だと捉えられがちだが、業務効率化は投入する資源を減らす一つの
施策と言える。
現場管理者の視点から見た生産性向上の進め方とは?
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業務効率化とは、今まで手間暇かけてやっていた一つの業務をより少ない労力で
できるようにすることつまり、より少ないインプットで「今までと同じアウトプット」
を得ること。
しかしこれは、必ずしも生産性向上に繋がるとは限らない。それはなぜか・・・?
このことを理解しない経営者や管理者は多数存在するが、この疑問は下記の図を理解
することで説明できる。
つまり、各部門でバラバラに効率化を図るのではなく、会社全体として生産性を
上げるため「全体最適化」を図る必要がある
生産性向上と作業効率化は、両方とも業務や活動の改善を目指すが、それぞれ異なる
アプローチを持っている。
1.生産性向上
生産性向上は、一定の時間やリソース内でより多くの成果や成果物を達成すること
を目指す。つまり、同じ資源を使ってより多くの仕事を行うことが目標となる。
これは、効率化やプロセスの改善にも関連しているが、特に作業量を増やすことに
焦点を置いている。
例:製造業において、同じ労働者や機械を使ってより多くの製品を生産することが
生産性向上の目標。
2.作業効率化
作業効率化は、同じ目標を達成するためにかかる時間やリソースを削減することを
目指す。つまり、同じ作業をより短い時間で行ったり、より少ない労力で達成する
ことが重要。作業効率化は、プロセスの改善や手順の見直し、技術の導入などに
よって達成される。
例:オフィスでの業務において、タスクを自動化したり、効果的なツールを導入
して業務を迅速に処理することが作業効率化の目標です。
まとめると、生産性向上は同じリソースでより多くの成果を生み出すことを目指し
作業効率化は同じ成果をより効率的に達成することを目指すという違いがある。
ただし、どちらも組織や個人の目標を達成するために重要な手段となります。
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