2019年10月21日

ボスは健在:中小製造業の辛口トーク

最近出席した関東経済産業局と地元信金の主催による「新現役交流会」の
様子をお話しします。

新現役交流会とは、関東経済産業局と、地域金融機関等と共同して売上の
向上などの課題を抱える中小企業と、企業を退職した実務経験者(新現役)
とのマッチングの場を設けるイベントです。

私も、年に数度近隣で開催される交流会に参加させてもらっています。
マッチングが成立すると、企業支援の形で経営者の方の希望する内容の
支援を行うことになりますが、正直言ってなかなかうまくいきません。

まず、マッチングが成立する確率はすごく低いですね。
過去4年間、毎年3、4回参加し、各回2社とのマッチイングとすると
30社ほどの経営者の方と面談していることになります。

その中で、マッチングが成立したのが4社です。
しかしマッチングが成立したものの、満足な形で支援を行った企業は
実は「ゼロ」です。

理由としては、「今は忙しいので、時期をずれしてほしい」と言われ
そのまま、なしのつぶてになってしまった企業、理由が分からないまま
経営者と音信不通となってしまった企業、2度ほど支援の進め方について
話し合いをしましたが、進め方が気に入らないのか。3度目は来なくとも
良いと言われた企業

あと1社は、マッチングが成立したばかりで、これから支援の内容を
詰めていく段階の企業です。

経営者の立場で考えると、お金を払ってでも自分の会社を良くしたいと
思う反面、自分の意図に反する支援は受けたくないとする心理が働いて
いるのではないかと想像できます。

外部の人間に社内をかき回されたくないという防衛反応がいざとなると
強く働くのかもしれないですね。

そのようなトップが存在する企業は、良くも悪くも何とか存続していけ
るような気がします。逆に、外部の支援者の言いなりになるようなトップ
だと、存続が危ぶまれるのかもしれないですね。

ボスが健在なうちは、支援はいらないということでしょうか?

posted by k_hamada at 00:00| ◇中小製造業の辛口トーク! | 更新情報をチェックする

2019年03月30日

品質管理を全く理解していない工場の現実:どのように支援していくか?

ある工場を訪問したときのやり取りです。
 ①品質問題の対策書を見せて頂きましたが、全く品質管理ができていないと感じました。
 ②あらゆる業務で、物事の進め方が曖昧のままになっていることを指摘させて頂きます。
 ③御社のものづくりのコア技術であるプレス、溶接についてノウハウが蓄積されていません。
 ④そこで、新製品立上げの現場で立ち会い、プレス標準作業確立について一緒に検討します。
 ⑤現場の担当の方と直にお話しさせて頂き、プレス作業について工程手順、品質確保の観点 
  での認識や標準化について意見交換させて頂く予定です。
 ⑥標準化の必要性は理解して頂いており、作業の手順、設定パラメータ、加工場の規格、
  製品の品質特性(外観)判定基準の明確化は必要との認識は一致したと考えます。
 ⑦標準化は明文化する、暗黙のルール(良い慣習)として定着するなどのいくつかの方法が
  考えられます。
 ⑧標準作成の負担を軽減するため、動画、写真で分かり易いルールを作成する方法を検討
  することとします。
  アナログ的(官能的)基準は、限度見本の客先承認を得ることなどを提案致します。

以上は、工場の責任者とのやり取りの概要です。
品質管理の手法は、各々の工場で一番効果の上がるオリジナルな方法を確立する必要が
あります。解説書などで主張している方法がそのまま適用できるとは考えていません。
不良を減らす、そのために現場のルールを作る、ルールを守る、ルールを維持する、これは
どの企業でも一番の悩みどころです。

決定的な答えはありません。ですから、時間は掛かっても一緒に悩み、現場で試行錯誤の繰り
返しを一緒にさせて頂き、最善の手法を確立させる覚悟で、御社のご支援を引き受けさせて
頂きます。

品質対策書のレベルから判断して、残念ながら品質改善効果はすぐには期待できないと思われ
ます。しかし、継続と社員の英知の結集が今こそ必要な事ではないかと考えます。

このような考えは、私のいくつもの苦い経験のもとで培ったものであり、開設しているこの
ホームページは、このような、率直な気持ちを訴えつつ現在では一か月35,000アクセスを
維持しています。過去7年間、400以上の記事をアップしており、一定の共感を得られている
と自負しております。閲覧者の厳しいご意見や質問にも応えながら更新を続けております。

私を信じて頂くことが、最初に必要なことだと思います。
疑いの目で、まずはお手並み拝見では、ご支援はできません。

私も、信頼を得るよう全力で取り組む覚悟ですので、不安を払拭して頂くよう、行動で
示していきたいと考えておりますので、一緒に苦楽を共に同じ目線で悩みを共有できたら
と考えております。

posted by k_hamada at 20:34| ◇中小製造業の辛口トーク! | 更新情報をチェックする

建前を振りかざしても何の解決にもならない

「こうあるべき」「問題はここにある」・・・このようなことは外部のコンサルタントが
言うまでもなく、企業の当事者が一番よく知っています。

そこをどのように打破していくかが、支援者に求められる一番のポイントになります。
どこまで、企業側に立って考え、解決策を講じていくのか?が大切になります。

そういう意味で、一般のコンサルタントはそこまで企業にどっぷり入り込み、一緒に泥臭い
、あるいは粘り強い行動ができていないというのが実態です。
そこは、大いに反省しなければならない点だと思います。ではどうすればそのような考え、
行動ができるようになるのか?

片手間の仕事をしないことです。
実際には難しいことですが、出来うる範囲で精いっぱい努力している姿を見せることです。
いくつか思いつく項目を挙げてみます。
 ①いい加減な言動、つまり建前の持論を振りかざさないこと。
 ②すぐに現場を確認すること、現場重視(三現主義)に徹すること。
 ③相手の主張を聞き、結論を出す前に、一緒に悩むこと、選択肢を豊富に提示すること。
 ④人、時間、など不足していることを前提に可能な対策を導くこと。

まだまだ、注意点はたくさんあるかもしれません。
支援を受ける側としては、厳しい状況の中で、少しでも会社を良くしようとしているのであって
支援する側との温度差を少しでも感じた場合、拒否反応を示します。これは当然のことと思います。


posted by k_hamada at 18:00| ◇中小製造業の辛口トーク! | 更新情報をチェックする

中小製造業で一番大事にすべき事とは?

何とか生き残っている中小製造業にとって、今一番大事にすべき事とは?
当然、売り上げを確保して利益を出すこと。従業員に給料を支払うこと。

かつて技術屋だった私は、どうしても根底では技術が大切だと思っている。
もちろん、製造業にとって今までもこれからも欠かさず必要な事は技術力、
技術力があれば仕事がある。
そんな技術力を身につけられるような日々の努力が絶対不可欠だと思います。

そのほか、営業力、サービス力、発信力などが付随してくるのではないか?
いくらすごい技術を持っていても、それを知ってくれている人はどのくらい
いるの?
何ができるのか、私たちを利用して頂く事によってどんなメリットがあるのか
それを発信しないと知ってもらえる機会はすごく少ないと言う事ですね。
中小企業の宿命ですね。

では製造業に必要なサービスとは・・・
 ・きちんとした情報を開示する
 ・聞きたい事に素早く返答できる
 ・納期をきちんと守る
 ・指示通りの製品ができる
などなど・・・

サービスって考えだすと色々あると思うけど、
カンタンにいうと安心して任せたいと思ってもらえるようにする事だと。
私たちは製造業だけどサービス業という考え方を大事にして行かなければ。

結局のところ、あれこれ考えてみると、お客様が一番で、そのために技術力
を磨き、従業員や世の中のために努力している企業は存続しているんだと
言うことなんですね。

根幹の部分にこのような考え方が欠如している企業は、どこかに歪が生じ
ており、いづれ淘汰されてしまう。
例えば、若手の技術者が育っていない会社、コアの技術がない会社、そして
見栄や張ったりだけで営業する会社、一獲千金を狙う会社・・・

時間は掛かっても技術力は一歩一歩、地道に磨かなければならない。
posted by k_hamada at 00:00| ◇中小製造業の辛口トーク! | 更新情報をチェックする

2019年03月04日

社長がその気にならなければ!工場の品質改善の進め方・事例

1年以上前、若手社員の教育支援を要請された企業ですが、その後製品の品質
トラブル続きで、日程がの延び延びになってしまい、現在も全く支援活動が
行われないままになっています。

品質トラブルをなくすために、時間を割いて若手社員の品質教育を行うという
決心を一旦は行った社長ですが、なかなか時間が取れず?ずるずると過ぎて
しまっているのです。

この場合、どう考えたらいいでしょうか?
 ①短時間で効果の上がる魅力ある教育プログラムを新たに提案する。
 ②毎日の業務に追われ、余裕のない社長にこれ以上関わることはやめるべき。
 ③定期的に情報提供を続け(メルマガ)相手勘合からのアクションを待つ。

さあ、あなたならどの方法を取りますか?
今まで②の考えが強かったのですが、最近は①の考え方にシフトしています。

とにかく、一にも、二にもトップの考えや行動に左右される中小企業では
トップに、いかにその気になってもらうかが鍵となります。

良くも悪くも、会社の運命は、社長の考え一つで決まってしまうのだという
事なのです。

posted by k_hamada at 00:00| ◇中小製造業の辛口トーク! | 更新情報をチェックする

2019年度 セミナー開催予定(東京/大阪/群馬)
  これからの品質管理は、隠れた問題に「気づく」
  ことに重点を置くべき。つまり設計者が、設計
  時点で問題に「気づく」しくみづくりが重要!
◆2020年3月27日(金)
東京北区北とぴあ

◆2020年4月以降 
愛知県産業労働センター

  品質保証部長として最優先で取り組むべき事は
  どんな手段を使ってでも「不良品は絶対に外に
  出すな!」です。
◆2020年1月23日(木)
 太田市新田文化会館

◆2020年1月31日(金)
大阪市産業創造館

◆2020年2月21日(金)
東京北区北とぴあ

 小ロット受注生産工場の生産性向上
  ・リードタイム短縮手法
  ・在庫削減手法
  ・不良ゼロ実現手法
(計画中)

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